読書メモ♪ 髪結い猫字屋繁盛記シリーズ③~⑧ [本]
髪結い猫字屋繁盛記シリーズ、
まずは最初の2冊を借りまして、
残り6冊、3冊ずつ借りて読み終わりました。
「読書メモ」がたまってきていますので
さらっと記録のみ。
③「十六年待って」
④「望の夜」
⑤「赤まんま」
⑥「霜しずく」
⑦「紅い月」
⑧「残りの秋」
(今井絵美子さん)
この6冊も、
感想を一言で申しますと、やっぱり
【人情を感じる温かい物語でした】
「猫字屋」という髪結床のおかみさん一家と
そこに集う人たちが描かれた物語・・・ではありますが、
「猫字屋」のおかみさんの「おたみさん」のエピソードよりも
照降町のみなさん1人ずつスポットをあてて・・という感じの物語。
江戸時代の江戸を舞台としたお話で、江戸っ子らしい人情あふれる内容。
災害やその他の事情で親と死別したり、
親に置き去りにされてしまう子供たちのお話だったり、
いろいろ事情を抱えて生きている人たちのお話だったり・・で
泣けてくる場面もしばしば。
温かい気持ちになれる物語でした。
ワタクシの大好きな「みをつくし料理帖シリーズ」と
同じ江戸時代、江戸を舞台にした物語・・ではありますが、
違う点があったりも。
「みをつくし・・」では、
澪が大坂で親しんだ鱧は江戸では出回っていないという設定で、
あさひ太夫のために、旦那衆の1人が上方から鱧を取り寄せて・・という場面では
料理できるものがおらず、澪さんが・・というようなエピソードが出てきましたが
「猫字屋シリーズ」では、料理屋で「鱧づくし」の献立が出てきました。
そのあたりの「本当のところ」は
調べたわけではないので分からないですが
そういった感じの違いはおもしろく読ませていただきました。
「照降町シリーズ」もありますので
そちらはまた機会がありましたら借りてみようと思います。