読書メモ♪「未必のマクベス」 [本]
１月に読み終わっていた本。
本は、よほど「読むのがしんどい・・」と思う作品でない限り
だいたいすぐに２度読みをしますが、
今回の作品は、「おもしろかったんだけど、分かりにくい」ところがあり、
結局３度読みしましたので、読書メモが今になりました・・。
そして、初めて読む作家さんです。
「未必のマクベス」（早瀬 耕さん）
この本を手に取りましたきっかけは、
帰宅途中によく立ち寄る難波の本屋さんで
この文庫本だけが平積みされているコーナーに、
表紙の帯の表面裏面の拡大コピーが付いたPOPが出てまして。
「帯」は、裏面までびっしりと
「朝日新聞 6/9(土)朝刊 読書面『売れてる本』」に書かれた
北上次郎さんの書評の全文が掲載されたもの。
「6/9(土)」は、この文庫本の初版が2017年9月なので、
おそらく2018年の6/9かと思われます。
POPで拡大して掲載されていたのは書評の終わりの箇所、
「読み始めるとやめられなくなる。これほど素晴らしい小説はそうあるものではない。
単行本のとき売れなかったというのが信じがたい。
それでも文庫にして多くの読者を掴んだというのが嬉しい。
しかし私に言わせればまだ足りない。もっともっと売れていい。
もっと広く読まれるべきだと思うのである。」
本屋さんでこのPOPを目にしてすぐ購入したわけではなかったですが
何度めかに、
「そんなに面白いの？？」
「そこまで言うなら読んでみようじゃない」
と思い、購入したのが確か昨年の夏頃。
すぐにでも読んでみたかったですが、
なにぶん、「読もうと思って購入した本」がたまっており(^^;
その間に「図書館の順番がやっとまわってきた本」があったり・・で
読み始めたのがようやく１２月・・。
感想を一言で申しますと、
「確かにおもしろかった」
「どうして、命を狙われる・・ということにまでなるのか・・がちょっと分からない」
「ラストは、何とも切ない・・」
・・・三言になりました。
いや～、すごい作品でした。
厚さ2.5センチ近くある大作で、読みごたえもありました。
裏表紙の「あらすじ」を抜粋しますと
「IT企業Jプロトコルの中井優一は、
東南アジアを中心に交通系ICカードの販売に携わっていた。
～略～
やがて香港の子会社の代表取締役として出向を命じられた優一だったが
そこには底知れぬ陥穽が待ち受けていた。
異色の犯罪小説にして、痛切なる恋愛小説」
とあり、
あらすじに関してはこのとおり。
北上さんの「帯」の書評には
「経済小説であり、犯罪小説であり、ハードボイルド小説であり、恋愛小説でもある」
とあり、
これもまさに、私の印象もそのとおりかなと。
主人公の中井氏は、
香港赴任にあたって、付き合っている年上の彼女と香港で一緒に住むことにしたものの、
「結婚」はしようとしない・・というところは
個人的に、そういう「ハッキリしない男」はキライですが、
それ以外は、目立たないキャラですけど、何とも魅力的な人物でした。
これだけの大作を、おもしろく読み進めるためには
主人公に魅力を感じるかどうか・・もポイントかなぁと改めて思いました。
「異色の犯罪小説」の要素となっている部分が
２度読んでもやはりよく分からず・・。
名前の通ったそれなりの規模の「普通」の会社で
こんな、命まで狙われるようなことが起こるのか・・・というところが
最後まで実感できないというか、理解できず・・でした。
それはさておいても、
ハードボイルド小説としてカッコよく、
「恋愛小説」と面については、最後の最後にそのあたりの謎が解けて
「そういうことだったのね」と、納得。
ラストは何とも切なくて・・。
また、初めて読む作家さんでしたが、
文章がなめらか（？）で読みやすく、
ステキな作品だったと思います。
書店さんが、書評の一部を拡大してPOPを作り
「これほど素晴らしい小説はそうあるものではない」と
この作品を勧めたい気持ちはよく分かりました(^^)
こういう出会いがあるので、本屋さんで本を買うのが好きなんですよね。
＜月曜日（＝１１日）のトレーニング＞
・ オフ
＜火曜日（＝１２日）のトレーニング＞
・ オフ
＜水曜日（＝１３日）のトレーニング＞
・ オフ
＜木曜日（＝１４日）のトレーニング＞
・ オフ
＜金曜日（＝１５日）のトレーニング＞
・ オフ
今週はちょっといろいろあってどっと疲れてしまい、
水曜日、木曜日あたりは走れないこともなかったですけど
お休みにしました・・。
＜土曜日（＝１６日）のトレーニング＞
・ ジョグ １２キロ
予報通り、いきなり気温が上がりました・・。
薄着で走りましたが暑かった・・。
＜本日のトレーニング＞
・ ジョグ １５キロ
午前中はお天気大丈夫でしたので走れました。
