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読書メモ♪「派遣社員あすみの家計簿3」 [本]

昨年7月に図書館で第2巻をお借りし、
その時点で、すでに3巻が出ていたようなので予約しておりました。

予約数は
「いったいいつ順番が回ってくるだろう・・」とびっくりするほど多くはなかったと
思っておりましたが、なかなか図書館から連絡がないなぁ・・と。

秋頃、
宝塚歌劇 雪組観劇に備え、「蒼穹の昴」シリーズを大急ぎで読んだりしていたので
「今貸し出し順になっても、読めないかも」と思って取り消したかしら・・
とか思っておりましたら、図書館からお知らせのメールが(^^)

また最近は、買い溜めた本を読むのに忙しかったので
図書館に行くのは久しぶりになりました。

「派遣社員あすみの家計簿3」 (青木祐子さん)

CIMG1785.JPG

1巻のあらすじは以下。
「就職活動にあまり苦労せずに入社した、待遇もよかった大手企業を
 知り合ったばかりだった【自称:飲食店社長】の恋人 理空也の
 『専業主婦になってほしい』の言葉を信じて寿退社したあすみ。
 その翌日、理空也は行方をくらまし、高額のカードの支払いだけが残ってしまい・・。
 派遣会社に登録したものの、なかなか仕事は決まらず
 シャンプー配りや工場の日雇いと必死の節約で食いつなぎ
 ようやく派遣先を得る。
 そんな折、合コンで出会った商社マンの八城からアプローチを受けるが
 まだ理空也への想いを断ち切れずにいて・・。」

そして2巻では、
「八城と付き合い始め、
(理空也との同棲のために引っ越した)一人暮らしには広すぎるマンションから
 相応のところに引っ越したあすみでしたが
 広すぎるマンションで使っていた家電は理空也が選んだもので(支払いはあすみのカード)
 ムダにデカくてハイスペックなものばかり。
 洗濯機は新居の洗濯機スペースに入らず、コインランドリー通いの生活に・・。
 順調だったあすみの派遣社員生活は、
 アメリカの大手銀行であるトライフォックスバンクの倒産と、
 悪性のインフルエンザの流行で世界経済は急激に悪化し、
 派遣社員は定時で帰るように言い渡され、
 残業代で給料を増やして・・ということはできなくなり、生活が圧迫され始める。
 商社マンだと思っていた八城は、実は契約社員で、
 正社員登用の話が出ていたものの経済状況の急激な悪化により話が白紙になり
 八城は会社を辞めて無職に。
 あすみは洗濯機を買うために、副業としてデリバリーの配達員を始める。
 経済状況悪化により、あすみの派遣先でも更新されない派遣社員も出始め、
 あすみは次の更新はしてもらえるものの時給を下げられることに。
 八城から配達員の副業や友達付き合いのことに口を出され、
 考え方の違いを痛感したあすみは八城と別れ、
 仕事は、別途紹介された新たな派遣先で働くことに。」

という波乱含みの内容だった2巻から・・の今回。


1~2巻では、
「生活がこれだけ逼迫しているのに、
 何でも『必要経費』と称して形から揃えてしまうところ」や、
「生活がこれだけ逼迫しているのに、
 少しお金が入ると、『自分へのご褒美』と称して散財してしまうところ」が
個人的にはちょっと考えられない・・・と思っておりましたが、
3巻に入り、あすみちゃんにたくましさが感じられたり、
仕事(副業含む)に対するまじめで誠実な面がいい方向に活かされているように感じ、
読んでいて痛快でした(^^)


あらすじは以下。

渋谷にある人気IT企業に派遣され、
SNSに記事を投稿する仕事を担当することになったあすみ。
3年勤めれば正社員に登用される可能性もあり、
30歳を目前にして将来を考え始める。

そんなとき、元々彼の理空也から
「苦しいよ 助けて」との連絡があり、
放っておけなかったことと、別れ話をきちんとしたいという気持ちから
指定されたマンションを訪れるあすみ。
(そのことが、新たな火種になってしまうのですが・・)

ケンカ別れした八城とは、共通の友人の結婚パーティで再会。
無職だった八城は小さな商社に就職し、仕事に自信を持ちつつあった。
今でもあすみのことが好きな八城は、再度あすみにアタックし、
復縁することに。

フリーランスの旅行コーディネーター&ツアーコンダクター&トラベルライターの親友の仁子は、
悪性インフルエンザの影響で仕事が激減。
同様に仕事に影響が出ているフリーランス仲間と共同事務所を立ち上げることに。
他に、専業主婦を目指したい友人や、
仕事も結婚もしたくない、愛人になりたいという友人など
アラサー女子がそれぞれの生き方を模索している・・
という内容の物語。


そんな中、あすみは、ほんとうにたくましい。

復縁した八城のことも、
別れている間に、彼のいいところも思い出し、
それは認めつつも、
「こういうことは言われたくない」「こういう言われ方はされたくない」
と、自分が思うことはハッキリと言っていくように。

そういうあすみの変化は、
以前付き合っていた頃は「結婚したい」という気持ちが強く、
彼氏のご機嫌をとっていた・・ということと、
無職になった八城に気を使ってた・・ということがあったけれど、
今は結婚願望よりも「仕事をがんばりたい」という気持ちが強くなり、
彼氏に対しても媚びる必要がなくなった・・ということのようで。

八城はもともと
「女の子は少しバカなほうが可愛いが、
 あすみは賢すぎずバカすぎない絶妙な塩梅の女の子」
だと思っていたので
あすみの変化・成長にびっくりしつつも
そういうあすみのことも魅力的だと思うように・・。

仕事でも、派遣社員としての分はわきまえつつ、
言うべきことは言って、自分の働きやすさを勝ち取っていくところもすばらしい。


読んでいて痛快でワクワクした3巻でした。

4巻の発売はまだのようですが、
いろいろ悩みながらも自分の力で進んでいくあすみちゃんの姿を楽しみにしています。



<本日のトレーニング>

・ オフ


2023-02-19 17:32  nice!(35) 

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