読書メモ♪「本屋さんのダイアナ」 [本]
初めて読む作家さん。
仕事帰りにちょくちょく立ち寄る高島屋の本屋さん(丸善さん)。
品揃えが豊富で、雰囲気もすごく好きですし、
ポイントカードを作ってからは、こちらで本を購入することが増えました。
私が購入した本のデータから「おすすめの本」のメールや、
その他のメルマガが届き、
そこからまた「読みたい本リスト」に入れる本が出てきたり・・と
新たな出会いもありがたく。
今回の本は、確か、丸善さんの「おすすめ本」に入っていたもので
そのあとお店に立ち寄りましたら、その「おすすめ本」コーナーにありまして
購入♪
●「本屋さんのダイアナ」(柚木麻子さん)
感想を一言で申しますと、
「すばらしかった。まさに【読書が好きになる名作】だと思いました。」
表紙の帯にもありますように、
「二人の女の子が大人になるまでを描く傑作長編」で、
裏表紙のあらすじで、だいたいの内容が分かるかと。
「私の名前は大穴(ダイアナ)。
おかしな名前も、キャバクラ勤めの母が染めた金髪も、
はしばみ色の瞳も大嫌い。
けれど、小学三年生で出会った彩子がそのすべてを褒めてくれた。
正反対の二人だったが、共通点は本が大好きなこと。
地元の公立と名門私立、中学で離れても心はひとつと信じていたのに
思いもかけない別れ道が・・・・・。
少女から大人に変わる十余年を描く、最強のガール・ミーツ・ガール小説。」
いや~、本当に、すばらしい作品でした。
「少女から大人に変わる十余年を描く」作品なので、
50代も半ばの私が読んだらどうなんだろう・・・とちょっと気になりましたが
そんなことはまったく気にならない、ステキな物語でした。
偶然ですが、この作品も、
この前に読んだ作品、「汝、星のごとく」と同じように、
作品の「W主役」といえる登場人物2人が、
章ごとに、それぞれの目線から語られる形式の物語で、
それがまた何ともいい感じでした。
巻末の「解説」(=鴻巣友季子さん)に
「海外の少女小説、女子小説を語らせたら人後に落ちない柚木さん」とあり、
私は今回、柚木麻子さんの作品は初めてでしたが
この作品の中にも、
私の大好きな「赤毛のアン」をはじめ、たくさんの少女小説が登場し、
個人的に、とっても楽しめました。
そして、これも、鴻巣さんの「解説」に書かれていましたが、
この作品、
ただ単に、「赤毛のアン」の内容に言及したり、引用があったりするだけでなく、
「赤毛のアン」じたいがプロットの関節にもなっていて、
なにより「腹心の友」という「赤毛のアン」シリーズの主題の1つを下敷きにされている・・
とのこと。
「ダイアナと大穴、アンと彩子、
『本屋さんのダイアナ』は、『赤毛のアン』のヒロインと親友の構図を引きつつ
それを反転させているのだ。」
そう、「赤毛のアン」のアンとダイアナとは、
立場、境遇が逆になっていて、
解説を読み、なるほど~~と。
そして、自分にも、小学校~大学時代はあったわけで、
読みながら、その頃に似たようなことを思ったなぁ・・など思い出され、
心に染みます。
いろいろな悩み、経験を重ね、
ホッコリと、そして元気が出てくるラスト。
読み応えのあるステキな物語でした。
「汝、星のごとく」につづき、
折に触れて読み返したい・・と思える作品になりました。
<本日のトレーニング>
・ ジョグ 12キロ
本日、地元では、3年ぶりに「泉州国際マラソン」が開催されました。
(私は出ていませんが)
昨日、(南海高野線)金剛駅にも(泉州マラソンの)通行止めを知らせるポスターがあり、
このあたりでもお知らせするのね・・と、ちょっとびっくりしていましたが、
よく考えると、地元では、2週間前から
道路に通行止めを知らせる看板や、歩道橋には横断幕が出ますが
ふだん近くを通らない人はそういうのを見ないので、
知らずに来てしまうことがありますもんね・・。
朝、スタート時刻より前くらいに、
浜寺公園の運河沿いを走っていましたが、
参加される方がそのあたりでちらほらアップをされていました。
今日は暑いくらいでしたので
スタッフさんや応援の方はちょうどよかったかと思いますが
走るにはちょっと暑かったかも・・。
だいぶ、コロナ前に戻りつつあるなぁと少し実感できました。