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読書メモ♪「52ヘルツのクジラたち」 [本]

2週間ほど前に読み終わった本。

初めて読む作家さんでした。

2021年【本屋大賞】第1位、
「52ヘルツのクジラたち」(町田そのこさん)

CIMG1465.JPG

昨年の春頃、2021年の本屋大賞発表前に、
ノミネートされていた
「自転しながら公転する(山本文緒さん)」を購入し、読みましたが、
第1位になったのは「52ヘルツのクジラたち」でした。

その後、
昨年10月に、山本文緒さんはお亡くなりになられたとニュースで知り、
本屋大賞第1位ではなかったけれど、
この機会に読むことができてよかったと思っておりました。


「52ヘルツの・・・」は、
お昼休みによく行きます本屋さんでも平積みにされており、
話題になっている作品のようですし、読みたいな~と思いつつ、
単行本は家の中で場所を取るし・・・ということで
図書館で借りよう・・と予約したのですが、
なんと、1000人以上の待ち人数(^^;

しばらくして(図書館HPの)マイページを確認しても
まだ1000人以上の順番待ちで、さほど状況は変わらず・・。

・・・ということで、
図書館でお借りできるのは何年後になるんや??と思い、
購入しました(^^)

「これが、1000人以上待ちの本か・・」と、期待がふくらみます(^^)


で、感想を一言で申しますと、
「ちょっと読んでいて辛かった」
「2020年の本屋大賞第1位の『流浪の月』と系統が似ている印象」

・・・二言になりました。

帯にはこのような紹介文が載っています。

「自分の人生を家族に搾取されてきた女性・貴瑚と、
 母に虐待され『ムシ』と呼ばれてきた少年。
 孤独ゆえ愛を欲し、裏切られてきた彼らが出会い、
 新たな魂の物語が生まれるー。」

まず、主人公の貴瑚(きこ)のこれまでの人生が
読んでいて辛すぎました。

こんな親もいるんやなぁって衝撃でした。

そのあとに出会った少年の状況も読んでいて胸が痛み、
これまたひどい親、祖父もいるんやなぁって・・。


【傷ついた貴瑚が、一人で静かに暮らしたい】と思って移住した
祖母ゆかりの地、大分でも、
田舎ゆえに「そっとしといてくれない」状況があったり・・。

そんな中でも、
貴瑚のことを本当に考えて力になってくれる人が
それまでの東京の生活でも、大分でも存在することも描かれていて、
「救い」のようなものを感じることができたし、
今後、明るい方向へ向かっていけるか・・・と思えるラストでした。


二度読みも終えて、
「なるほど・・。
 さすが【本屋大賞第1位】、【図書館1000人以上待ち】の作品やね」
という印象。

・・・ですが、
個人的には、「自分の好みの作品」ではなかった感。

おそらく、
最近読んでいたのが
「流転の海」シリーズ (宮本輝さん)
「あきない世傳 金と銀」シリーズ (髙田郁さん)
といった、
めちゃくちゃ自分好みの作品(しかも、何巻にも及ぶ超大作)だったので
それらが読み応えありすぎたんだと思います。


町田そのこさんの作品は、
この「52ヘルツのクジラたち」のあとに書かれた最新作と、そのほかの作品も
図書館で予約していますので
楽しみにしたいと思います。


<本日のトレーニング>

・ ジョグ 12キロ 


2022-01-23 18:23  nice!(36) 

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