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読書メモ♪「類」 [本]

2週間前に受診しました乳腺クリニックと婦人科。
どちらの検診の結果も異常なしでした(^^)
次回の検診は、乳腺クリニックは3か月後、婦人科は半年後です。


2週間ほど前に読み終わった本。
今回は、初めて読む作家さんでした。

新聞の読書コーナーで紹介されていたのに惹かれ、
「読みたい本リスト」に入れておりましたが
図書館の予約はかなりの順番待ち。
ようやくお借りできました(^^)

「類」(朝井まかてさん)

CIMG1249.JPG

感想を一言で申しますと、
「個人的には類さんに共感はできませんでしたが、
 作品は続きが気になりどんどん読み進め、大変読み応えがありました。」

ハードカバーの単行本ですが、とにかく分厚い!!
厚さ3.6センチほどあります。

内容を簡単に申しますと、
明治の文豪、森鴎外の末子 森類さんの生涯と
類さんの視点から描かれた鴎外の家族の物語・・とでも言いましょうか。

「帯」の紹介文であらすじが分かるかと・・。

「鴎外の ”不肖の子”類、その愛すべき生涯」

「明治、大正、昭和、平成・・・
 時代の荒波に揺さぶられながら、
 鴎外の子としての宿命と格闘し続けたその生涯」

「明治の文豪の家に生まれた宿命を背負い、
 何者かであろうともがき続けた鴎外の末子、森類。
 愛と苦悩に満ちた生涯が鮮やかによみがえる。」


偉人の子として生まれながら、父のようになれなかった類。

普通の一般家庭に生まれていたならまた違った人生もあったのかな・・と
考えさせられ、
「偉人の子として生まれた辛さ」のようなものが伝わってきた作品でした。

それを強く感じた箇所の本文中の引用ですが、
「父親が偉大すぎて、息子は何一つその天資を受け継がなかった。
 どうして何もしないで、
 ただ風に吹かれて生きていてはいけないのだろう。
 どうして誰も彼もが、何かを為さねばならないのだろう。
 僕の、本当の夢。
 それは何も望まず、何も達しようとしないことだ。
 質素に、ひっそりと暮らすことだ。」

でも、自分を「不肖の子」と言いつつ、
著書もおありなので、
父母、兄、2人の姉・・と、
文章を書く家族の血を受け継いでおられるのだろうと思います。


そして、
「偉人の子」として生まれたことだけでなく、
明治、大正、昭和、平成・・の4つの時代を生きるということじたい
大変なことだっただろうと想像します。

父鴎外の遺産で一生働かずに生きていける「お坊ちゃま」だった人が
戦争で、貯金は紙切れ同然となり、財産もなくし、
戦後は一転、困窮生活になられたことは
天地がひっくり返るほどの出来事だったことと思います。

そうした変動の時代を生きてこられたことと、
偉人の子として生まれたがゆえの苦悩の人生が、
ハラハラドキドキするような内容ではないものの
家族のいろいろなエピソードを交えて語られていて
大変読み応えがありました。


また、この作品を読んでいて、
森類さん、
そしてお姉さんの森茉莉さんの作品も読んでみたくなりました。


かなりボリュームのある本でしたが
次の予約が入っているようで延長できず。
返却までにどうにか2度読みできました(^^)


<月曜日(=12日)のトレーニング>

・ オフ


<火曜日(=13日)のトレーニング>

・ オフ


<水曜日(=14日)のトレーニング>

・ ジョグ 10キロ


<木曜日(=15日)のトレーニング>

・ ジョグ 8キロ


<金曜日(=16日)のトレーニング>

・ オフ 


<本日のトレーニング>

・ オフ

 午前中は婦人科に検査結果を聞きにいき、
 午後からは整骨院でハリ治療。
 夕方雨はやみましたが、ハリのあとなのでオフに。


2021-04-17 18:05  nice!(30) 

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