読書メモ♪「おもかげ」 [本]
浅田次郎さんの作品は
これまでに何冊か読みましたが、好きな作家さんの１人です。
この作品は、最近文庫化されたようで、
本屋さんに平積みされていたり、新聞の広告欄でも拝見し
読みたい本リストに入れておりました。
発売されたばかりの文庫はまだムリかも・・ですが
単行本なら大丈夫かも・・と、図書館に予約しておりましたところ
思ったより早く順番が回ってきて、お借りできました。
「おもかげ」（浅田次郎さん）
定年退職を迎えたばかりの男性が主人公・・というところは
少し前に読んだ「終わった人」と似た感じの設定ですが
ファンタジーの要素がかなり強い作品・・という印象。
感想を一言で申しますと
「ものすごい作品でした」
定年退職の翌日に開かれた送別会の帰りに
地下鉄で倒れて危篤状態になった男性の物語。
その男性をめぐる何人かの人の目線で語られていく流れ。
この男性は
いわゆる「捨て子」で、
自分の名前も生まれた日もはっきり分からないという生い立ちから
苦学して国立大学を卒業し、
大手企業の子会社の役員までのぼりつめた人。
戦後という大変な時代を生きた人たちのことから
現代に生きる人たちのことまで描かれていて
読んでいて辛く切ない内容だけれど、どこか温かく、
最後には「そういうことか」と、
ものすごいストーリーにただただ茫然・・でした。
「地下鉄で倒れた」ということ、
「地下鉄をなぜか懐かしく感じる」ということも、
・・・・・意味があったんですね・・と、最後に分かりました。
次の予約者がいらっしゃるようで
延長はできなかったのですが、
お正月休みが入った分、いつもより１週間長かったおかげで
三度読みできました。
一度目の最後のほうは続きが気になり、
かなり駆け足だったので
二度目、三度目は
（結末は分かっているので）細かいところを確認しつつ
じっくり読めました(^^)
（読めば読むほどすばらしい作品だと思いました）
＜日曜日（＝１０日）のトレーニング＞
・ ジョグ ～ ペース走 ～ ジョグ
（１キロ） （１２キロ） （２キロ）
・ 補強運動
＜本日のトレーニング＞
・ ジョグ ２０キロ（栂緑道方面）
・ 補強運動
