読書メモ♪「うめ婆行状記」 [本]
初めて読む作家さん。
新聞の読書のページで紹介されていた本で、
「読みたい本リスト」に入れておりましたところ
図書館で見つけましたので。
「うめ婆行状記」(宇江佐真理さん)
商家から武家に嫁いだおうめさん。
ダンナ様が亡くなって長男が家督を継ぎ、
他3人の子どもたちもそれぞれ独立したので
「僅かな年月でも好きなように生きてみたい」と思い立ち、
一人暮らしを始めます。
気ままな一人暮らしを楽しもうとしていたところ、
一人暮らしは意外と大変だと気付き、
隣人や友人に力を借りつつ、
はたまた実家のほうの騒動に巻き込まれ・・・という
江戸時代のお婆さんの暮らしを描いた物語。
「みをつくし料理帖」シリーズや
「猫字屋」シリーズと時代背景は似ている感じ。
おうめさんは「うめ婆」ということで「お婆さん」となっていますが
年齢は50歳前後。
江戸時代ではアラフィフはもう「お婆さん」なのかとちょっとショックですが(^^;
人間関係や親せき関係のめんどうくささはいつの時代も変わらないなぁということや
笑えて泣けて、
家族や隣人、友人の温かさを感じて・・と、
ほっこりする物語でした。
この作品は、
宇江佐さんの遺作だそうで
「未完」で終わっています。
言われてみれば
もう少し続きが読みたいような終わり方に思えたりもしますが
そういう感じで終わる物語もありますし・・。
「解説」でも引用されていましたが
物語に次のような一節が。
「・・・食事の支度をして、洗濯をし、掃除をし、買い物をする。
そんな女の毎日をつまらないと思うことがあったが、
それが実は生きている張りでもあったのだ。
それに比べたら、男なんて仕事をするばかりで他には何もできない者が多い。
女に生まれてよかったと、うめは改めて思った」
私もまったく同じではないですが
よく似たことを思ったことがありました。
「女性は、日常のちょっとしたことも【楽しみ】にできるように思う。
女性は大変なことも多いけど、人生において【楽しみ】も多いと思う。」
みたいな。
共感できる箇所が多い作品でした。
<本日のトレーニング>
・ ウォーキング 10.0キロ
・ 腹筋
走るのは痛いのでウォーキングにしておきました。