読書メモ♪「あの家に暮らす四人の女」 [本]
G20が終わり、ふつうの日常が戻ってきた感じ。
先週は
木曜金曜とお子さんの学校が休みだということでパートさんはお休みされましたし、
外の車の音が異常に静かだったし、
駅のゴミ箱は使えないようになっていたし、
地下鉄なんば駅に警察犬をつないだ警察官もいたし・・と
物々しい雰囲気でしたが
今朝の通勤時にはそういうのはすべて終わっておりました。
大きな混乱等がなくてよかったです。
さて、先日初めて
大阪市立図書館で本を借りたとき、
「大きな鳥にさらわれないよう」 （川上弘美さん） と一緒に借りた本。
「あの家に暮らす四人の女」（三浦しをんさん）
三浦しをんさんの本は久しぶり。
図書館で「大きな鳥に・・・」のほかにももう１冊・・・と思って
探しておりましたとき、
三浦しをんさんの棚に、
以前、majyoさまがコメントに書いてくださっていた本を発見。
それを前から読んでみようと思っていたのですが
今回は結局それではなく、
タイトルに惹かれた別の本を借りてみました。
感想を一言で申しますと
『こういうお話、私は好きです』
古い洋館に住む女４人の日常を描いた物語。
４人のうち２人は母娘。（＝６０代と３０代）
そこに娘の友人が諸事情で同居することになり、
その友人の職場の後輩も諸事情で同居することになり、
かれこれ１年半経つ・・・という設定。
ただ、途中で、
・母の過去を語る際、
この洋館のあたりに生息する【カラス】が語りだすシーン。
・娘が生まれたばかりのときに家を出ていったと聞かされていた父親、
その数年後に亡くなっていたのだが、
霊としてこの洋館を見守っており、
その父親の霊が過去のことを語り出すシーン。
この２つのシーンを読んだときはちょっと？？？と思ってしまいましたが・・。
↑ の【カラス】というのは、
この洋館の地域の大きなケヤキをねぐらにしていて
【時空を超えた存在】【カラスのイデア】ということらしく、
【過去も未来も今日この瞬間も、町で生じるすべての事象を
大ケヤキのてっぺんから眺めている】
という存在。
父親の霊が、
【どうして出ていったのか】等々のいきさつを語るのはまぁいいけど
カラスは別に登場しなくてもいいんじゃない？？と思ったりもしましたが、
父親は、死んで昇天するときに
このカラスにお願いして、洋館の近くで漂わせてもらえることになったので
カラスも登場しないといけないのかなぁと納得。
なのでそのあたりはちょっとSFっぽい感じもしますが
そこを除けば４人の女の日常です。
これまで自分にはなかった考え方で、
なるほどなぁとグサっときた場面・言葉もいろいろ。
そのうちの１つですが（↓）
娘の友人の３７歳独身ＯＬ、大学のときに東京に出てきて以来独り暮らし・・
という女性、
この洋館に居候することになって思ったこと・・というシーンですが。
「だれかと生活をともにすることを、それまでだったら鬱陶しいと感じただろう」
「大学に進学したときから何もかもを一人でやってきた」
「大人として当然だと思っていたが、そうでないのかもしれない」
「経済的に自立し、一人で生きられることはべつに大人の証ではないのかも」
「本当の意味で一人で生きられる人間などいないのだし、
お金なんて所詮は天下のまわりもの、
あくまで労働の報酬として誰かからもらうものであって、
自分自身の価値を表すものではない」
「譲り合ったりぶつかりあったりしながら、
それでもだれかとともに生きていける能力の保持者こそを大人というのかもしれない。
・・・そんなふうに思えてきたのだった」
なるほど・・・と。
それでいくと、私はオトナじゃないなぁ(^^;
経済的には自立して生活はしているけれど、
一人暮らしが長すぎて誰かと一緒に暮らせないと思う(^^;
ＳＦっぽい場面はどうよ・・・？と思いつつ
４人とも愛すべきキャラクターで、
みんなのこれからはいい感じになっていきそうな予感を残して終了・・という
個人的には何とも味のある物語でした(^^)
返却期限までに３回も読みました(^^)
（３回目はさすがに飽きてきましたが）
三浦しをんさんの作品、
次こそは、majyoさまが読まれていた作品を読んでみたい(^^)
＜本日のトレーニング＞
・オフ
雨が大丈夫なら走るつもりでしたが
本日も天気の関係か、最近どうもよく眠れない気がする関係か、
朝から何とも眠い感じ。
午後から、
顧問契約を検討したいという新規にお問い合わせをいただいたお客様のところに
女ボスに変わってワタクシが説明に訪問し、
そのあと役所にも立ち寄って・・で、いつもより疲れて帰ってきて、
帰り、最寄駅でおりますと、ポツポツ雨。
・・・・・・今日は休めというお告げと判断し(^^; オフにしました。
