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読書メモ♪「アキラとあきら」 [本]

現在、図書館に予約している本は
どれも順番待ちがすごいのでまだ当分はまわってこないかと。

なので、今は、図書館でお借りするのは少しストップし、
「自分で購入したものの図書館で借りている本を優先していたため
 まだ読んでなかった本」
にとりかかっております。

今回は、昨年の夏頃に購入したものの、
ず~っと後回しになっており、ようやく読めた本。

「アキラとあきら(上・下)」 ( 池井戸潤さん)

CIMG1190.JPG

池井戸さんの作品はすごく好きで、
全部・・とはいきませんが、かなり読ませてもらっていて
自宅にも20冊近くあります。

今回の「アキラとあきら」、
どんなお話かはまったく知らず・・でしたが、
昨年の夏頃、お昼休みによく行く本屋さんで
下記のセット販売を目にしまして。

CIMG1189.JPG

上下セット価格になっていて、
それぞれ別々で購入するよりもお得・・という・・。

シリーズモノがボックスで販売されていて
そういうのを購入したこともありますが
本って、ボックスで購入したからといって値引きにはならない印象でしたので
普通に本屋さんで売られている本で、そういうのって珍しいな~と思い
「セット値引き」につられて購入しました。

・・・・・が、

感想を一言で申しますと、

「すご~~~~~~~くよかった(;;)」

いや~、もう、本当にすばらしい作品でした。

ワタクシの中での
これまで読んだ池井戸作品のランキングは

・空飛ぶタイヤ
・下町ロケット(シリーズ)

この2作がダントツで、その次に

・陸王
・鉄の骨
・半沢直樹シリーズ

・・・と続いていましたが、
今回の「アキラとあきら」は
「ダントツ」グループに食い込みそうです。

だいたいの内容は、裏表紙の「あらすじ」でお分かりいただけるかと。

「小さな町工場の息子・山崎瑛。
 そして、日本を代表する大手海運会社の御曹司・階堂彬。
 同じ社長の息子どうしでも、家柄も育ちも全く違う二人は
 互いに宿命を背負い、運命に抗って生きてきた。
 強い信念で道を切り拓いてきた瑛と、
 自らの意志で人生を選択してきた彬。
 それぞれの数奇な運命が出会うとき、
 逆境に立ち向かうふたりのアキラの、
 人生を賭した戦いがはじまった。」

「ともに入行した産業中央銀行で雌雄を決することになったふたりのアキラ。
 そんな中、彬の実家に異変が起きる。
 家業を立て直すため、父から会社を継ぐことを決意する彬。
 バンカーとしての矜持を持ち続ける瑛と、
 若くして日本の海運業の一翼を担う企業を率いることになった彬の人生が
 交差するとき、ふたりの前に新たな難題が。
 若きバンカーたちの半生を瑞々しく描く青春ストーリー!」


とにかく物語がめちゃくちゃおもしろい。

「空飛ぶタイヤ」や「下町ロケット」、
その他の池井戸さんのビジネス小説にお決まりのピンチの連続、
「この先どうなってしまうのか」ハラハラドキドキで、
一気に読めました。

物語の「時代設定」は現在ではなく少し前。
ふたりのアキラが産業中央銀行に入行するのはまだバブルの時代、
昭和61年頃・・のようで、
半沢直樹はバブル最後の入行組ですから少し後輩になるようです(^^)


上下巻の「長編」とはいえ
2人のアキラの子供時代から30代くらいまで・・という
長い期間を描いている作品ですから
ドラマでもよくありますけど、
途中、何年か飛んでいて、
5年後・・とか、
「2年が経って」・・といった感じで描かれているのですが
その「飛ばし具合」が絶妙~~。すばらしい。

その途中のエピソードも
隙間なく語り描いていただきたい・・という希望もありますが
「おそらくその間、こんなふうに過ごしてきたんだろうな」と
「描かれていなくても想像できる楽しさ」も
読んでいてすごく感じ、本当にすごい作品だなと感動の連続。


町工場の社長の息子である瑛は
小学校5年生のときに(取引先に騙されて)お父さんの会社が倒産してしまい、
一家は夜逃げ。
そのあとも借金取りに追われる・・といったことも経験してきた青年。

御曹司のほうの彬も
「恵まれている」がゆえの運命を背負い、
瑛とは違う形の苦労をしてきた青年。

このふたりがすばらしいバンカーに成長していく過程が本当に感動的で、
涙腺決壊・・・ということもたびたび。
電車の中や、ランチしているお店で
涙が出てきてどないしよう・・・となったことも何度も・・でした。


池井戸さんの小説らしく、
アホな社長・社長の息子・部下、
アホな取引先、アホな銀行員はとことんアホですし、
すばらしい社長・部下、すばらしい銀行員、すばらしい友人・取引先は
本気でピンチに立ち向かい、力になる
・・・といった感じで明確でスッキリする物語。


WOWOWでドラマ化されていたようですが
きっとおもしろかったことと想像します。

今回の文庫セットは「映画化記念」とのことですが
いつ頃になるのでしょう・・。
でも、ドラマならともかく2時間少々の映画では描き切れないのでは・・とも
思いますので、
個人的には、映画化は楽しみなような、
見るのはやめとこう・・と思ってしまいそうな、複雑な心境ではあります。
(地上波でドラマを放送してほし~~)


ともあれ、素晴らしい作品、
今、二度読みしながら感動に浸っております。

池井戸さんの作品、これからも楽しみにしております。


<月曜日(=15日)のトレーニング>

・ オフ


<火曜日(=16日)のトレーニング>

・ オフ


<水曜日(=17日)のトレーニング>

・ ジョグ 8キロ


<木曜日(=18日)のトレーニング>

・ オフ


<金曜日(=19日)のトレーニング>

・ ジョグ 8キロ


<本日のトレーニング>

・ ジョグ 11キロ

 先週、浜寺公園で、
 早咲きの桜と陽光ザクラが咲き始めていたので
 本日はカメラを持ってRUN。


 ネットによれば運河の対岸はオオシマザクラとのこと。
 ソメイヨシノよりも早いようで、ちらほら咲き始めておりました。

CIMG1237.JPG

 
 同じく運河の対岸、こちらは満開。

CIMG1238.JPG


 公園内の子供汽車沿いの陽光ザクラ、
 こちらもソメイヨシノより早いようで
 先週日曜に開花しておりましたが、本日満開。

 何年か前から・・ですので、まだ小さい樹ですけどかわいいピンク色。
 ちょうどユキヤナギの白とのコントラストも楽しめました。

CIMG1240.JPG
CIMG1245.JPG
CIMG1248.JPG


 このあたりはソメイヨシノ。
 こちらはまだでした。
 この桜のトンネルももうあと10日ほどできれいに咲くと思います(^^)
 浜寺公園はソメイヨシノの数が多く、満開の様子は圧巻。
 楽しみ~~。

CIMG1247.JPG


2021-03-20 19:50  nice!(40) 

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