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読書メモ♪「人間の條件(上・中・下)」  [本]

久しぶりになってしまいました【読書メモ】、
これの前の記事の後、二度読みをしていた本があり、
そのあとが【上・中・下】の大作だった今回の本でしたので・・・。

「人間の條件(上・中・下)」 (五味川純平さん)

001.JPG

1年くらい前に購入していた本。

読むのは今になってしまいました。


3冊とも厚さが2センチほどあり(↓)

002.JPG

かなりのボリュームですので、
「一気に読める」時期・機会をうかがっているうちに
後回しになっておりまして(^^;


かかりつけの乳腺クリニックの待合室に「クロワッサン」という雑誌が置いてあり、
おもしろそうなタイトルの号を読むのを楽しみにしております。


ちょうど1年くらい前だったように思うのですが、
「読書」がテーマの号があり、
『新しい本、作家さんを発掘したい』と思い、読んでおりますと
その中で、ある女流作家さんが、
この本のことを次のように紹介されておりまして。

「いろいろな本を読んできたなかからやっぱりこれが〝人生で出合った一冊〟
 と選んだのは、五味川純平さんの『人間の條件』です。」
「私ははこれまでに、たとえば『チボー家の人々』のような大河小説、
 あるいは中国大陸を舞台にした多くの名著で知られるアグネス・スメドレー、
 エドガー・スノーといった優れた書き手に影響を受けてきましたが、
 魂を揺さぶられ、人生を導かれたという意味ではこの本以外にありません」


「魂を揺さぶられ、人生を導かれた」本って・・・と、とても気になり、
○ックオフをのぞきましたが3冊揃っていませんでしたので
結局ふつうに購入。

【岩波現代文庫】、
文庫本のくせに1冊1400円もして、
お値段もなかなかでしたが・・・(^^;


感想を一言で申しますと、
『言葉が見つかりません・・・』


第1巻の表紙の見返しの説明は次のようになっており、
これで、この作品の時代背景、だいたいの内容がお分かりいただけるかと・・・。

「珍しく棉のような雪が静かに舞い降りる宵闇、
 1943年の満州で梶と美千子の愛の物語が始まる。
 植民地に生きる日本知識人の苦悶、良心と恐怖の葛藤、
 軍隊での暴力と屈辱、すべての愛と希望を濁流のように押し流す戦争・・・。
 『魂の底揺れする迫力』と評された戦後文学の記念碑的傑作」


梶と美千子の夫婦愛と、梶と友人たちの友情は
この物語を読んでいて【救い】のような部分ではありますが、
↑ にありますように、【それらをすべて濁流のように押し流す戦争】が
読んでいてものすごく重いです・・・。

3巻も終わりに近づき、
「これってこのままどうなるの・・・??」
と思いながら読み進めていましたが、
結局 【救いのない】結末・・・。


「救いがない、あんまりやわ・・・」
と、読み終えてすぐに思ってしまいましたが、
それが戦争の現実なんだと思います。

戦争は本当に悲惨で、
【ハッピーエンドの物語】のように【救い】があるものではないんですよね・・。


読みごたえのある大作で、登場人物も多いですし
そのあたりも整理しながらもう一度読みたいですが、
ちょっと他の本を間に挟んでリハビリします・・・。



<本日のトレーニング>

・ ジョグ16キロ

・ エクササイズ


 今日も昼間は暑さがやや厳しく・・・。

 でも、風が心地よさそうでしたので、最初だけ大回りを走りました。
 やっぱり日向は暑さを感じましたので、
 そのあとは「日影コース」を。

 3連休、気持ちよく走れました(^^)


2018-09-17 20:03  nice!(51) 

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