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観劇レポ♪ [宝塚歌劇]

本日、E子ちゃんと、
宝塚歌劇 宙組公演を観劇♪

演目はコチラ、

003.JPG

芝居  : ミュージカル・コメディ「王妃の館」
ショー : スーパー・レビュー「VIVA! FESTA!」

まずはじめに、本日の観劇の感想を一言で申しますと、

『芝居、ショーともに素晴らしくって、大満足(^^) !!』

いや~、よかったです。


まずはお芝居、「王妃の館」、
浅田次郎さんの同タイトルの小説が原作、
脚本・演出は、今回が宝塚大劇場公演デビューとなる田渕大輔先生でございます。


浅田次郎さんは、好きな作家さんの1人で、
この小説は、2014年に読みました。
(そのときの「読書メモ」 
  → http://genkikeroyon.blog.so-net.ne.jp/2014-07-23#more )


パリのヴォージュ広場にある、ルイ14世が寵妃のために建てたという「王妃の館」、
今は一見客はお断りという超高級ホテルを舞台にした物語ですが、
ちょうどこの本を読んだ2014年、
本を読む少し前に母とフランスへ行き、
パリでの自由行動の時間もありましたので、
『パリにちょうど行ってきたから、物語に出てくる地名などがよく分かる~』
という気持ちと、
『この本を読んでからパリに行きたかった~』
という両方の気持ちになり、
「ドタバタコメディ」のようでいて、
登場人物はみなさん、いろんな事情、思い、人生を抱えていて・・という内容で、
ルイ14世がこの館を建てた時代のことも描かれており・・と、
上下巻の読み応えたっぷり、大好きな本になった物語。


ワタクシ、
お気に入りの小説が、映画化・舞台化されるのはあまり好きではなく・・。

ドラマなら、それなりに時間をかけられるのでまだいいのですが、
映画や舞台は時間が限られますので、
かなり端折られた仕上がりになることが多く、
『もっともっと、いろいろ細かい話があったのに~(><)』
という気持ちになることが多いので・・。


でも今回の作品は、
もちろん、限られた時間内ということもあり、
登場人物も本に出てきているよりも減らしていたり、
エピソードも減らしていたり・・ではありましたが、
見応えのある内容に仕上がっていたように思います。

「仁」のときのように、長い物語を限られた時間におさめるために
「とにかく駆け足であわただしい~~~」 という感じでもなく、
「原作を読んでいない人には分かりにくい」ということもなかったんではないでしょうか。


物語は、
倒産寸前の旅行会社が、
この「王妃の館」に泊まれるというツアーを企画しましたが、
倒産を免れるために、ムリヤリ、「ダブルブッキング」ツアーにしてしまう・・という内容ですが、
「光」ツアーと、「影」ツアーのメンバーが、
それぞれの事情や人生を背負ってこのツアーに参加していて・・ですので、
とにかく、それなりの役割を担う登場人物がかなり多い・・ということで、
主役のトップコンビだけではなく、
中堅どころまで役どころが欲しい宝塚歌劇での上演にぴったりだと思いました。

そして、その原作を、
宝塚歌劇団座付の演出家により、
登場人物を適度に減らし、
また小説では、ルイ14世時代の「宮廷料理」など料理のお話も
けっこう重要な位置を占める内容に思うのですが、
今回の芝居にはその内容は一切出てこない・・ということで、
詰め込み過ぎない内容だったから、話がすっきり分かりやすく、
宝塚らしい内容に仕上がっていたのかな~と。

たくさんの人に役どころがある原作・・ということで、
逆に言えば、誰が主役なん??という小説なので、
トップコンビの役どころは?? と思っていたところ、
トップスター朝夏まなとさんは、「光」ツアーに参加の作家、北白川右京 役。
トップ娘役の実咲凛音さんは、倒産寸前の旅行会社社長兼ガイドの桜井玲子 役。

小説を読んだ限りでは、右京先生や桜井さんが主役という印象ではありませんでしたが、
この2人を主役にして、
宝塚らしい作品に仕上がっておりました。

そんなわけで、田渕先生、すばらしいじゃないですか!
さすが、座付演出家!と思えた作品でした。
大劇場デビュー作とは思えないです~。

立ち見もかなり出ていましたが納得です。


朝夏さんは、
前回公演「エリザベート」では、黄泉の帝王、トート閣下を演じておられましたが、

(ご参考)
011.JPG

今回は作家役。

コメディセンスもあり、とても同じ人が演じておられるとは思えないほど違う役でしたけど
何でもできる人ですね~。

「小説の神様が降りてきた」場面などのクネクネしたリアクションはおもしろかったですし
コメディっぽい「間」の取り方も絶妙でした。


トップ娘役の実咲さんは、この公演でご卒業。
チャキチャキした感じの女社長&ガイド役で、素の自分に近い役だったんじゃないでしょうか。
お似合いでしたよ。

服装が何ともハデで、
実際にあんな格好した人いないよね~(^^; と思いましたが、
ガイドをやるには目立ってていいかもしれません。


二番手の真風さん、
ルイ14世役でしたが、いやもう、最近のこの方の存在感はすごいです・・。

何度か書かせていただいていますが、
以前、『なんでこの人が抜擢されるのか分からないんですよ』 なんて
思っていたのが申し訳ないです m(_ _)m


宙組は、
美風舞良さん、純矢ちとせさんといった、ベテラン娘役さんが健在。
今回の芝居でも、この人たちの役どころがしっかりしていることで
安心して観ていられる感がありました~。
メンバーが充実している組という印象。


「ダブルブッキング」のドタバタコメディではありますが、
ルイ14世の思いも含めていろんな人のいろんな人生が描かれていて、
途中、泣けて泣けて困りました。

鼻水も出てくるわ、そのせいでむせそうになって咳き込むわ・・で(^^;


ということで、すばらしい作品でした(^^)

好きな小説がいい感じに舞台化されて大満足。
田渕先生、これからも楽しみにしております♪



幕間休憩をはさみ、後半は、
スーパー・レビュー「VIVA! FESTA!」

作・演出は中村暁先生。

同じ「中村」姓でもう1人、中村一徳先生もいらっしゃいますが、
どちらの先生の作品もけっこう好き(^^)
お二人とも「宝塚愛にあふれた作品を作られる先生」という印象。


開演前の様子
004.JPG


冒頭で感想を一言で申しましたが、
とにかく、ショーもすばらしかったです(^^)

『美しく、カッコいいショーでした♪』


いや~、よかったですよ~。

プロローグは美しく始まり、
一転してキンキラキンでカッコいい雰囲気に。


客席降りは、プロローグと途中と、2回もありました。
プロローグのほうは、2階席にもあったようで(客席上がり?)
それはうれしい配慮ですね。


ストーリー性のある場面あり、
群舞でカッコよく決める場面ありで盛りだくさんな印象。


「魔女の宴」の場面は、寿組長が「魔女」をされていて(^^;
あまり女役の印象がなかったので(^^;


闘牛の場面の朝夏さんの黒いお衣装。
かつて、「アパショナード」で
瀬奈じゅんさまがプロローグで着ていらしたお衣装じゃないかしら(;;)

朝夏さんもカッコよく、よくお似合いでした。
プロローグの白もお似合いでしたけど(^^)


中堅どころメンバーの「韓流」の歌の場面はアイドルグループのようでカッコいい。
愛月ひかるさんは、前はかわいらしい印象でしたけど、
ルキーニをされたことで「一皮むけた」?
ショーでも、キリリとした表情が目立ち、「カッコよさ」を感じました。


中詰は、日本の「YOSAKOIソーラン」。
いや~、カッコよかった。

太鼓の音はやはり「日本人」であることを実感させられる感じ。

最後、「や!」と全員でのキメポーズは本当カッコよかった。


フィナーレ、
実咲さんが、男役さんをひきつれて・・という場面は
彼女のサヨナラ公演なんやな・・という感じ。


男役の黒エンビの群舞、
真風さんを先頭に男役さんたちが大階段をおりてきて、
朝夏さんはセリ上がりで登場、これまたカッコいい♪


デュエットダンスはステキな曲で(ホイットニーヒューストンさんの曲らしい)
実咲さんの白のお衣装がこれまたサヨナラ公演っぽい。

リフトは無いのか?と途中で思いましたが、
実咲さんのドレスの裾にファーみたいなのが付いていたので
これは絶対リフトがある!(裾がぱ~~と広がってきれいな感じのお衣装なので)と
思っていましたら、ありました。

長い長いリフトでした。


終演後は、ショーの主題歌、
♪ ビ~ヴァ ビヴァ ビヴァ フェスタ~ ♪
♪ ビ~ヴァ ビヴァ ビヴァ フェスタ~ ♪

を頭の中で口ずさみながら帰路につきました(^^)


今回の公演は、
二本立て、
原作を座付演出家により宝塚らしくアレンジ、
美しくカッコいいショー・・という、
ワタクシ的には、ものすごく宝塚らしい作品だったのではないかなという気がいたします。

そんなわけで、 大満足(^^)


道中は、E子ちゃんと楽しくおしゃべり。
今日も本当にありがとう(^^)


<本日のトレーニング>

オフ


2017-02-11 21:00  nice!(41)  トラックバック(0) 

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