読書メモ♪「昭和の犬」 [本]
前回の読書メモの「40代お年頃女子のがんばらない贅沢な生き方」と一緒に
「本を予約する余裕&気力がなく借りた本だけ返そう・・と思ったものの
手ぶらで帰るのはやっぱりちょっとさみしくなって(移動図書館の)車の中の本を
ちら~っと見て、目に止まったので借りてきた2冊」
のうちの1冊(^^; (←説明長い)
初めて読む作家さんでした。
「直木賞受賞作から(作家さんの)新規開拓シリーズ」で、
「読みたい本」リストには入れておりましたが
なかなか機会がなく・・でした。
今回、移動図書館の中で見つけ、『そう言えば!』 ということで借りてきました(^^)
「昭和の犬」(姫野カオルコさん)
小説を読むのが久しぶりになったから・・というのもちょっとあるかも・・ですが、
感想を一言で申しますと、
「じんわりと心が温かくなるような本でした(^^) 」
ワタクシは、この作品、好きです。
主人公の柏木イクさんが5歳のときから物語は始まっています。
なので、せいぜい30代くらいまでのお話か、
はたまた、5歳の子どもが主人公のお話か・・と思いましたら、
イクさん、どんどん成長していき、
次の章では、
『あら、大学生になってる』
『あら、社会人になってる』
『え??49歳になってるって??』
という具合に、
一人の女性の子ども時代から50歳までを描いた物語。
それでいて、
めちゃくちゃ長くてボリュームのある本ではないですが、
説明不足でぶっとんだ感もなく。
さらりと描かれていますけど、しっかりと描かれています。
途中、何ともほろ苦いと言いますか、切ない・・と思ったりしたのですが、
最後にはじんわりと 『ああ、よかったぁ(^^) 』 と思える終わり方。
最後のほうの、印象に残った・・と言いますか、
読んでいて涙が出そうになった箇所。
「得意なものがないのに(会社を)馘にもならず、つきたかった部署につけた。
よその子である自分を預かってくれた人たちといい、
馬車のおじさんといい、久村夫妻といい、
同窓生、大家、同僚、数えきれぬに人に親切に世話してもらった。
獲得したものを数えるのではなく、
彼らの厚情により、被らなくてすんだ不幸を数えれば、
それは獲得したものとちがい目に見えないが、いっぱいいっぱいあるのではないか。
『今日まで、私の人生は恵まれていました』 」
そして、その直後の、最後の場面がステキでした。
・・・・・うん、好きな作品だったな~と(^^)
<本日のトレーニング>
オフ
今日は走るつもりでしたが、
週末に控えた、地元の用事の準備をしなくてはならず・・・。
ゆうべも少し遅くまでやっていましたが、
何となく体調がもひとつ・・・。
本格的に風邪をひきこんだりしたら長引くので
本日はオフにしておきました。
わたしは読むのに飽きたので書く事にしました。原稿用紙2000枚分以上書き溜めています。
by justice (2016-10-22 08:53)
振りかえってみれば、私も色んな人の助けで
不幸やトラブルを回避できてきたことが多々。
それに感謝せんとあかんよねー(;^_^A
by よーちゃん (2016-10-22 12:39)
感想のさわりの部分を読んで、読みたい!と思ったので、今回はチラ見で失礼いたします~。
by ポッポ (2016-10-22 15:47)
私も読んだことない作家です。
一言感想だけ読んで、読み終わってから
また戻ってきます~(@^^)/~~~
by liang (2016-10-22 20:21)
みなさま、ご訪問・コメント・niceをありがとうございました!
★justice さまへ
ご自身で書かれているのですか!すごいですね。
私は文章を書くことは好きですが、小説というか物語は、内容が
思い浮かびません・・。尊敬します。
★よーちゃんさまへ
形に残ることやよかったことはそんなになかったとしても、
悪くならなかったこと、普通に過ごせたことも、当たり前ではない
んだな・・とつくづく思いました。
恵まれていたことはいっぱいあったなぁと(^^)
★ポッポさまへ
じんわりと心に沁みる本でした。
人によって好みが違いますので、何とも言えませんが、私は好きな
作品になりました(^^)
★liangさまへ
liangさまは未読の作家さんでしたか。たいていの作家さんを読まれて
いるので・・。
私は好きな作品です(^^)
by keroyon (2016-10-23 11:44)