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読書メモ♪「今朝の春」 [本]

「みをつくし料理帖シリーズ」 第4作め、読み終わり(^^)

「今朝の春」(=「みをつくし料理帖シリーズ④」)(高田 郁さん)

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たまたま同じ時期に読み始め、ワタクシにも勧めて下さったRUN友さん、
シリーズ10冊全部、もう読み終えたそうで(@@)

本人の弁によれば、
「練習もせず、寝る間も惜しみ、イッキに読み終えました。」
とのこと(^^;

『練習はしなさい。
 ・・・睡眠も大事。』
・・と、返事しておきましたが(^^; 気持ちは分かります・・。

この「第4作め」も本当にすばらしくて。
マラソンにも通じる内容に思えて、心に沁みました。


本当にステキなお話なので、どんどん読み進めたい一方で、
どんどん読むのがもったいない気もするお話(^^)

・・・・・悩ましい(^^)


・・・そんなわけでワタクシは、
現在、「シリーズ5作め」を読みつつ、(シリーズ3作めを)二度読み中。


次回の貸出日に備え、予約をしましたが、
次回の貸出期間は連休になりますから、最後まで一気に借りようかなぁ・・
もちょっと考えましたけど、
あまり欲張らず、続きの2冊にしておきました。

うん、じっくり読みましょう。


さて、シリーズ第4作めの「今朝の春」は、
ワタクシにはかなりドラマチックな展開に思えまして。

続きが気になり、(最近は封印しておりますけど)ワタクシお得意の?
「先のほうをチラっと先読み」をしてしまいそうに(^^;

おさめられています4つの短編、

①「澪の想い人との恋のゆくえ」、
②「思いがけず消息を知れた幼馴染が、どうして『今』に至ったのか」
③「江戸にきて以来の恩人であるお向かいさん夫婦のご主人の浮気疑惑のゆくえ」
④「(ちょっと格式は上の)ライバル店との『料理対決』の勝敗のゆくえ」

だいたい↑ のような内容になっていると思いましたが、どれもドラマチックな展開で(;;)
それに、どのお話も、
登場する人たちがみなさんいい人ばかりなんですよね。


以下、印象に残ったことを覚え書きメモ( ..)φ

①では、もともと、想い人のことを何も知らなかった澪でしたが
ここで、ついに、お家柄やお仕事、身分などが明らかに。
お互い「想い合って」いるようなのに、
この時代、結婚となりますと、「身分・家柄の違い」はかなり厳しそうで・・。
そのあたりはちょっと切ない(;;)
それでも、最後の④では、とってもいい雰囲気なので、今後が気になります・・。


②では、
常連客の戯作作家の先生、
いつもは口うるさくてガンコで・・という方ですが、
「実は『思い』のある方」と、これまでも読んでいて感じていましたけど
ここでは、この方も本当にいい方で(;;)


③では、
(お向かい夫婦の)「ご主人は本当に浮気してるの??」と思ってしまい、
奥さんがかわいそうで、読んでいてちょっと苦しくなってしまいましたけど・・。
でも、・・・・・(結果は)よかった(^^)


④では、
毎年年末に発売される「料理番付」が、この年は「見送り」に。
その(料理番付の)出版元から、
「今年は(澪の)『つる家』と(ライバル店)『登龍楼』とで、
 同じ食材を用いた『料理の競い合い』」
を提案されました。

澪は、
「料理はお客さんにおいしく食べていただくために作るものであって
 番付を競うために作るのは違うように思います」
という信念のもと、断ろうとしていましたが、
諸事情により「受けて立つ」ことに。


「競い合い」のことを知ったお客さんたちが、
庶民のお店である「つる家」が、格式の高い「登龍楼」に勝つことを夢見て
激励、応援してくれる様子や、
今回の「課題」である食材は、澪のニガテなものである・・という不利な条件にもめげずに
「競い合い」に出す献立を考える澪の姿は、
ふだん、マラソンをしている自分たちと重なるモノがあるように思い、
読んでいて胸が熱くなりました・・。


特に印象に残ったのは、
「考えても考えても、『競い合い』に出す献立が決まらない」・・というときに
身近な方からの言葉、

「勝負事ってのは厄介でねぇ、
 どれほど努力したとか精進したとか言っても負ければそれまで。
 勝負に出る以上は勝たなきゃいけない。そう思うのが当たり前ですよ。」

「ただ・・・、
 『勝ちたい一心で精進を重ねる』 のと、
 『無心に精進を重ねた結果、勝ちを手に入れる』 のとでは
 『精進』 の意味が大分と違うように思いますねぇ。」

「勝ちたい、というのは即ち欲ですよ。
 欲を持つのは決して悪いことではないけれど、ひとを追い詰めて駄目にもします。
 勝ち負けは時の運。その運を決めるのは多分、ひとではなく、神仏でしょう。
 神さま仏さまはよく見ておいでですよ。
 見返りを求めず、弛まず、一心に精進を重ねることです。」

・・・・・泣けました(;;)

もともとは「趣味」で、「楽しく」走っているはずなのに、
「タイム」や「結果」のことばかり考えてしまって、苦しく練習していた自分・・というときもあって
そういったときの自分を思い出しました・・。

でも、「何が何でも!」とか「絶対に!」という「強い気持ち」を持たなければ
達成できないこともあるようにも思うんですが、
そのへんのさじ加減は難しい・・。
「無心に精進を重ねた結果、勝ちを手に入れる」という言葉はぐさ~~っときました・・。


シリーズはまだまだ続きますので、
カンタンに「読書メモ」に記すつもりが、
ワタクシにとってはとってもステキな内容で、印象に残った言葉も多く・・でしたので、
つい熱く(^^; 書き留めてしまいました(^^;


そんなわけで、このシリーズの「読書メモ」はまだまだ続きます(^^)


<本日のトレーニング>

・ ジョグ20キロ

・ エクササイズ(腹筋、背筋、腕)


休日ですので、
先週同様、1周約6キロの大回りコースを3周と公園までの往復で20キロの予定。

1周ずつ逆回り、
1周めだけ、コースの後半に少しはずれて、八重桜エリアを通りました。
ゆうべの雨のせいもあってか、お花はだいぶ散っていましたが
まだまだきれいな八重桜を見れました(^^)

道路沿いや公園内のツツジが、すごい勢いでお花が増えているように思います。


少しゆっくりめの時間帯でしたので、日が燦々と。
なので本日は、ノースリーブ。
暑さはニガテですけど、
袖がもさもさしないで走れるノースリーブの時期が好きですのでうれしい(^^)

昨日も本日も、日差しが強くて暑くなってきましたが、
風が心地よく、走っていて本当に気持ちがいいです(^^)

めちゃくちゃゆっくりではないですが、
心拍も呼吸もあげないくらいのペースですから当然と言えば当然かも・・ですけど
本日も20キロ、最後まで気持ちよく走れて・・でしたので
『私、暑さがニガテやったけど、ちょっと克服できてるんちゃう??』とか思ったり(^^;

いえ、暑さ本番はこれからですよね(^^;


2016-04-24 22:00  nice!(39)  コメント(4)  トラックバック(0) 

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コメント 4

よーちゃん

もう4巻終了ですか(O_O)!
よっぽど良い本なんでしょうね〜。
これはますます気になる存在。。。
by よーちゃん (2016-04-25 08:06) 

裏・市長

おはようございます!。

順調に読み進めてるなぁっ!。
半年に一冊でも新刊の続いてるシリーズなら
いいんですが、終わりがあるものは、
「読み進めていくのが惜しい」と感じるものが
たまにあるわぁ。

読みたいのだけれど、読んでしまったら
終わってしまう・・・このジレンマよ。
でも、読みたいよねぇ。ダヨネー。

「欲」は絶対に必要である。
生きてる限りは「欲」は切っても切れない。

そんな、人を押しのけてまで
奪い取る欲ではないけれど、
この人「欲」がないなぁ…と思う人に
出会うときがあるけど、
「欲」がないイコール、ヤル気がないように映るんだわ。

仕事でもヤル気、取り組む姿勢、
成果をあげよう、早く終わらせよう、
すべて「欲」ですよ。達成欲。
「欲」は絶対必要不可欠!。
人の嫁まで奪おうとは思いませんが…(笑)。

さぁ、月曜日!ほどほどにがんばるで!。
オレもがんばる!キミもがんばれ!。
応援しているぞ!。
by 裏・市長 (2016-04-25 08:42) 

ポッポ

keroyonさんのあっという間の4巻目レポをすごい!と思いましたら、ラン友さんは10巻一気読み。なんという中毒性なんでしょう!
そういう本って読み進めたいけど読み終えるのがもったいないというジレンマに陥りますよね。
by ポッポ (2016-04-25 09:28) 

keroyon

みなさま、ご訪問・コメント・niceをありがとうございました!

★よーちゃんさまへ
 すごくステキな物語です(;;)
 一気に読みたくなるのが分かります~。

★裏・市長さまへ
 順調に読み進めております(^^)
 ・・が、同時期に読み始めたRUN友さんがもう10巻読了されたと
 聞き、びっくりです(^^)
 読んでしまったら終わってしまう・・、まさにジレンマ・・。

 「欲」は絶対に必要ですよね。
 この作品にもありましたが、それにとらわれすぎますと、違った方向へ
 いってしまうことも・・。
 裏・市長さまがおっしゃるように、
 >人を押しのけてまで奪い取る
 ・・・とか、「自分の欲のために人の不幸を喜ぶ」とか・・、
 そうなりますと、ちょっと違っているかな・・と思いますよね・・。

★ポッポさまへ
 母にも「すぐ読めるわ」と言われていましたが、まさに・・。
 でもラン友さんのスピードにはびっくりです(^^)
 本当ステキな作品ですので、読み終えるのがきっとさみしくなると
 思います~。
by keroyon (2016-04-25 23:50) 

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