読書メモ♪「分水嶺」 [本]
体調不良のため練習をお休みしておりますと
・・・・・読書が進みます(^^;
もちろん、今は、
「睡眠第一」ということで、寝る時間は削っておりませんが・・・(^^;
「分水嶺」(笹本稜平さん)
(*ちょっとネタばれ注意)
この方の作品は、
「春を背負って」
「還るべき場所」
に続いて3作め。
この2冊は、ついこないだ読んだような気がしておりましたが
2月と4月だったみたい・・。
「春を背負って」は、
暗い過去(犯罪が絡む?)があるかも??とかいう人が登場したり、
自然の厳しさも感じさせる部分もあったり・・という内容ではありましたが、
全体の印象としては、ちょっとほんわかした雰囲気の連作短編だったのに対し、
「還るべき場所」は、本格的な「登山」を取り上げた「力強い」印象だったことに加え、
ビジネスや恋愛の要素も含んでおり、
ハラハラドキドキ続きが気になる、読み応えのあった作品だと思いました。
笹本さんの作品、次はこれ!
・・・とまで思っていたわけではなく、
図書館でたまたま見かけましたので、借りてみました(^^)
今回の「分水嶺」、
感想を一言で申しますと、
『ハラハラドキドキ、続きが気になる』
『意外と?純粋な?お話だった』
「二言」でしたね・・(^^;
こちらも読みごたえありました~。
(ハードカバーだし、「読んだ気に」なります(^^) )
北海道大雪山系の山岳地帯を舞台にした「登山モノ」ですが
過去のきな臭い事件や、
それに絡んで、今になって命を狙われているかも・・というような内容あり、
絶滅したはずの「エゾオオカミ」の生存の可能性や、「自然」のお話、
「家族」や「仕事」など、
単なる「登山モノ」「自然モノ」という感じではなく、
いろいろな面から読み応えがありました。
読み始めてすぐに、
「ミステリー」っぽい雰囲気のある作品やな・・という印象でしたので、
ワタクシも、読みながら、
『この先どうなっていくのか』 を、自分なりに推理?しながら読んでおり、
「ミステリーっぽい」ということから、
登場人物を、ちょっと「疑いの目?」で見ながら(^^;
「この人は実はワルモノかもしれへん」
「この人はいい人そうにしてるけど、土壇場で裏切るかもしれへん」
とか思いつつ読んでみたんですけど(^^;
結果的には、(主だった方たちは)すごく純粋で、「いい人たち」で、
「この人たちがワルモノか」「あやしい」と言われた人たちは
そんまんま、ワルモノであやしい人物、
読み終わってみれば、「ひねり」のない、いたって「素直」な展開でした(^^;
主人公が北海道の山でひょんなことから出会う相手である田沢さん、
最後はちょっと切なくて(;;)
でも、田沢さんがいちばん望む形だったみたいだから、
読んでいるコチラは切ないですけど、一応、ハッピーエンド・・になるのかな・・。
実は、ちょっとは悪い人なのかも・・とか思ったりしたんですけど、
(人付き合いなどが)不器用だっただけで、結局はまったくそんなことなく、
途中の描写どおりの純粋で無私無欲な人でした・・。
人間、ここまで無私で、
そして、過去に自分が受けた濡れ衣について、恨まず・気にせずに生きれるものかな・・と。
それっていうのも、エゾオオカミに魅せられて・・で、
そちらを守るほうが大事・・という、
そこまで打ち込めるモノに出会うってすごいな・・と。
その「エゾオオカミ」に関して・・が、ちょっと現実離れした感はありましたが、
感動的な部分でもありました。
途中、もう、ハラハラしてしまって、
ワタクシ、推理小説を読むときに「やらかしてしまう」(^^;
続きが気になるので、
ここのシーンだけ、どうなるのかちょっと先に見てみようかな・・というのを
危うくやってしまいそうになりました(^^;
物語に出てきます、
「目標とか夢を持ち続けることで、
(いい意味で)人生を騙し続けて生きていくことができたらいいのに・・」
みたいな表現は、
前回読みました「還るべき場所」にも出てきました。
きっと、笹本さんの「気持ち」「考え」なのかな・・と。
主人公とその(亡くなられてた)お父様はカメラマンという設定、
舞台は北海道の大雪山系で、雪山の描写も多数あり・・
ですので、
写真が趣味の方や、
雪山を登られる方は、
より楽しめるのではないかと思いました。
<本日のトレーニング>
オフ
「練習を休んでいると読書が進む」ワタクシですが、
「読書メモ」をアップするんじゃなくて、
いつもよりも時間をかけてお料理でもして、
「今日の晩ごはん」でもアップしたら、
「女子力アップ」的なブログになるかも・・・・・(^^; ですが、
どうも、作ったごはんをアップするのは恥ずかしい・・・(^^;
(まぁ、大したモノも作ってませんし)
女性ランナーさんで、
ごはん写真をアップされている方々、本当、尊敬いたします・・・。
その本まだハードカバーしかなく待ちです。
図書館で借りようかなー
私は『灰色の北壁』真保裕一 著 読み始めます。
by sally (2015-11-25 23:28)
読解力弱いんで、ワルモノっぽいひとが
ワルモノな展開が好きです(;^_^A
by よーちゃん (2015-11-26 08:00)
私のブログでもめったにアップされないお料理記事、
・・・・やっぱり女子力の低さゆえでしょうかぁ?^^;
お料理系のブロガーさんの記事は絶対ダンナさんには見せません。
善人そうな人が実は悪人・・・・そういうのってミステリーでは
ありがちなので、私も疑いの眼で深読みしちゃうほうです^^;。
なので、善人が最後まで善人だとちょっとガッカリしたりも。
by ハリネズミ (2015-11-26 08:29)
「カエルちゃんのお弁当フォトブログ」とか期待しちゃいます(^^)
ランをお休みすると読書が進みますよね(*^_^*)
この本は未読なので、今日の記事はさっと斜め読み、
恒例の?ひと言の筈が二語になっちゃう感想だけ読みました。
話がちょっと遡りますが、近藤史恵さんのレストランものは
「タルトタタンの夢」「ヴァンショーをあなたに」というタイトルです。
by liang (2015-11-26 10:01)
私もネタバレ部分は斜め読みで失礼します。
料理の写真...。ダーリンの料理はのせますが自分で作ったのって乗せたことあったかなぁ?思い出せるのは、焼いたパンの画像でしょうか(と言っても、作ったのは私ではなくホームベーカリーですけどね)。
keroyonさんは手間がかかるおせち料理を自作されてすごいなーと思います。
by ポッポ (2015-11-26 12:19)
分水嶺ですが、読んでいないような気がします・・・・
ランドクなので忘れちゃう。図書館で調べてみますね
笹本さんって硬派な作家かなと思ったらとてもユーモラスなのも
書いています。ブックオフで買った
「恋する組長」は笑えました
by majyo (2015-11-26 18:18)
みなさま、ご訪問・コメント・niceをありがとうございました!
★sallyさまへ
この本、まだ最近の本だったんですね(^^)
私も自分で買うときは、文庫になってから・・ですので、
発表後、だいぶ経ってから読むことが多いため、今回もてっきり
そうだと思っておりました(^^;
あ、族長が先日コメントに書いて下さっていた堂場さんの「チーム」、
○ックオフでゲットしました(^^)
・・が、図書館で借りている本は期限付きのため、「チーム」を読む
のはもう少しあとになりそうです・・。
★よーちゃんさまへ
いや~、ふたをあけてみたら、ひねりのない素直な展開でした。
裏の裏の裏をかかれた感じでしょうか(^^;
★ハリネズミさまへ
ハリネズミさまは、テーブルセッティングなどおしゃれ~にされてそう
ですよ~。
女性ランナーさんで、結婚されててお仕事もされてて、なのに
ごはんはいつも何品も作られてて・・という方がいらっしゃいまして
尊敬~~。
私も一応ちゃんと「食事らしきもの」を食べてはいますが、
ブログにアップできるようなシロモノではないので(^^;
今回の本、せっかくミステリーっぽかったので、ちょっと疑いの目で
見てみましたが、思ったより素直な展開でした(^^;
読み終えてから、こっちの性格が悪い?・・とか思ってしまいました(^^;
★liangさまへ
「カエルちゃんのお弁当フォトブログ」(^^)
そんなかわいいモノをアップできればいいんですが(^^;
まだお休み中なので今日はネタがなく(^^; 「ケロ弁」をアップして
みました(^^;
近藤史恵さんのレストランもの情報、ありがとうございます♪
「タルトタタンの夢」は聞いたことがあります・・。
★ポッポさまへ
あ~、私も、(ホームベーカリーで焼いた)パンの画像は載せたことが
ありました(^^;
ポッポさまは、お料理上手なダーリンさまがいてくださってて
いいですね(^^)
そう、一家に一人いればいいですよね!
(じゃあ、ウチは私しか・・(^^; )
おせち料理は母との恒例行事になっているので毎年やっていますが、
中身は大したことなく・・なので(^^;
★majyoさまへ
分水嶺、巻末を見てみましたら、ちょうど1年前くらいに出た作品
のようでした。ちょっと「現実離れ」っぽい面もありましたが、
笹本さんの作品、やっぱりよかったです(^^)
でも、ユーモラスな感じの作品もあるのですね!
それはどんな感じか楽しみです。「読みたい本リスト」に加えて
探してみますφ(..) 情報をありがとうございました!
by keroyon (2015-11-26 20:00)