観劇レポ♪ [宝塚歌劇]
本日はE子ちゃんと、
宝塚歌劇 花組公演を観劇♪
演目はコチラ、
芝居 : 宝塚グランド・ロマン「新源氏物語」~田辺聖子作「新源氏物語」より~
ショー : グランド・レヴュー 「Melodia~熱く美しき旋律~」
今年も残すところ、今回とあともう1回の観劇となります。
年間9公演のうち、今年は3公演が「一本モノ」、
そう思いましたらそれほど多くはないのですが、
何となく?「一本モノ」が続いた印象がありました・・・。
ワタクシの中では、
宝塚歌劇はやっぱり、
「芝居+ショー」の「二本立て」がオーソドックスなパターンかな~と思いますし、
ワタクシ個人的には、その中でも、
「日本モノの芝居+洋物のショー」の組み合わせが大好き♪
そしてそして、
何と言いましても、今回は演目が「源氏物語」でございます(^^)
実はワタクシ、
高校生の頃から「源氏物語」のファンでして(^^)
古文の原文をそのまま読む・・なんて高度なことはできませんが(^^;
何人かの方の翻訳本と、マンガの「あさきゆめみし」を読み、
かなりハマっておりました(^^;
今回の演目の原作本である田辺聖子さんの「新源氏物語」も持っております。
そう、昨年の11月初め、
ワタクシのチームの練習に参加されている同い年の男性ランナーさん、
そのお方は、ワタクシの大学の先輩が主催しているチームに所属しておられますが、
ワタクシが(所属チームのコーチさんの)後輩だと知り、
そのチームの、(ワタクシの母校での)練習会に誘って下さいまして、
ワタクシ、久しぶりに母校に行くことができました。
その練習会のことを鍼の先生にお話ししていて、
たぶん「(ワタクシの母校は)どこにあったっけ?」という話になったような。
それで、母校の最寄駅の話になり、
大学受験の頃のエピソードを鍼の先生にお話ししたような。
ワタクシ、高校3年生の秋に、
仲良しのクラスメイトが京都の私立大学を何校か受ける・・ということで
「見学に行きたい」という話になり、
ワタクシは、志望校は(母校)1本でしたが、そこも(一応)京都市内、
クラスメイトの志望校を一通り見学したあと帰り道にちょうど通る・・
という場所でしたので、最後に寄ってもらいました。
で、最寄駅で下りましたとき、その駅名にびっくり&感動したんです。
「源氏物語」の中で、
光源氏は、(父帝の妃である)藤壺の女御と道ならぬ恋に落ちてしまうのですが、
藤壺の女御が亡くなったときに、人目を忍んで嘆き悲しみ、
その場面で、(その気持ちを表すような)古今和歌集の和歌を引用されます。
それが、
「深草の野辺の桜し心あらば今年ばかりは墨染に咲け」
というのですが、
この和歌の「とある言葉」が、大学の最寄駅の駅名でした。
この和歌のまた別の言葉もこのあたりの地名になっていますし、
『え~~?? もしかしてこの駅名(とこのあたりの地名)、
源氏物語に出てくるあの和歌が由来なのかも???』
と思ってびっくり&感動で、
こんなすばらしい駅名の駅を利用して毎日通学したい~って強く思いました(^^)
で、鍼の先生に、
『かくかくしかじか・・で、
「私、絶対この大学に入りたい~」って思ったんです 』
・・・・と、お話ししましたところ、
先生、
「アナタ、やっぱり、高校の頃から変わってたんやね(^^; 」
そ~ですか??
「で、まさかと思うけど、その『練習に連れていってくれた男性ランナーさん』に、
その話はしてへんやろうね??」
『してませんよ~。
「母校に行くのは久しぶりなので、楽しみです(^^)」・・・みたいなことは言いましたけど。
そんなん、あまりよく知らない人にそんな話をしたら、ドン引きされるじゃないですか。
私、変わってるって思われそうですし。
こんな話は先生にしかできません。
あ、それでですね、練習のあと、
大学のときによく行ってた「ポポロ広場」っていうお店で打ち上げって聞きましたので
打ち上げもず~ず~しく参加させていただいたんです。懐かしかったです~(^^) 』
先生、「ポポロ広場」に妙に受けておられましたけど(^^;
そして、そのあと、何日かに渡って、
「えっと、あれ、なんやったっけ?『墨染の~~』」
『いえ、「深草の~」です。』
「で、続きは?」
・・・・そんな感じで、しばらくはこの和歌を何度か反復させられました(^^;
(入学後、しばらくして、大学の近くにお住まいだった陸上部の先輩に
お訊きする機会があり、伺いましたところ、まさにその和歌が由来・・とのことでした~(^^) )
ちなみに、
「源氏物語」のお話をご存じない・・とおっしゃる鍼の先生に、
あらすじすべてをお話するのは時間がかかりますので、
この和歌が引用されたあたりの内容はご説明しておきました(^^)
そんなわけで、高校時代から「源氏物語」ファンだったワタクシ、
何でそんなにハマってしまったのか・・・と考えますと、
ハッキリ言って、「源氏の君の色恋沙汰・女性遍歴」はどうでもよくて(^^;
このお話、
ワタクシが思うに、この長い長いお話の「テーマ」を一言で申しますと、
「因果応報」・・・ではないかと思うんですね。
それがもう、読んでいて、ゾゾゾ~と鳥肌が立ったと言いますか・・。
『自分がしたことは、自分にかえってくるんやなぁ』 と
しみじみ思った記憶があります。
物語の中にもちょくちょく「法華八講を催した」等と出てきますが、
この時代、仏教の教え・思想が広くゆきわたっていたそうで、
紫式部も影響を受けていたようだと何かで読んだ記憶があります。
なので、
「因果応報」という(ワタクシ勝手に思っている)テーマも、
そういう仏教の考え方が背景にあるのかも・・と思ったりしました。
で、2000年に花組で
ワタクシが当時好きだった愛華みれさんトップスター時代に、
「あさきゆめみし」が上演されましたが、
ものすごく楽しみな反面、
『あの長い物語を、どうやって、
宝塚歌劇の1時間35分のお芝居におさめるんやろ』・・と、
「源氏物語ファン」としては心配でもあり・・。
それは杞憂に終わり、
「あさきゆめみし」は、
ワタクシがいちばん描いてほしかった「因果応報」という部分を
しっかりと描いて下さっていまして、
愛華さんの光源氏も見目麗しく、
(娘役トップ、紫の上役だった)大鳥れいちゃんと、
(男役だけど、このときは女役で明石の上役だった)水夏希さんの
同期どうしのかけあい?のシーンも感動的で、
本当にすばらしい作品でした(^^)
このときの演出は草野先生、
草野先生は、「ショー」を担当されることが多い演出家さんで、
「芝居」はこの1作品のみ・・という先生ですが、
唯一担当された「芝居」であるこの作品、本当にすばらしかったです。
さて今回の「新源氏物語」、
脚本は柴田先生、演出は大野先生。
柴田先生の作品は、セリフがとっても美しく、物語も本当にステキですので
楽しみ~~。
・・・・・でしたが、
「感想を一言で」申しますと、
①「やっぱり、この長い物語を1時間35分の芝居におさめるのは難しいと思う」
②「(↑ ゆえに)原作をさら~となぞるだけになってしまった感じで
あまり感情移入できなかった」
③「源氏物語の内容を知らない人はちょっとしんどいかもしれない」
・・・・・三言になりました。
そう思いますと、
2000年の「あさきゆめみし」は、よくできた作品やったんやなぁ・・と
今更ながら感動です。
今回とだいたい同じような範囲の内容を扱っていましたのに
藤壺さんが亡くなられるときの切なすぎる場面、
明石での出来事と、その後の明石の上、ちい姫、紫の上との場面、
女三ノ宮との結婚→柏木の不義→それを知った光源氏の場面、
紫の上が亡くなる場面、
六条の御息所の存在感(怖かった~)
などなど、短い時間の中にもしっかりと描かれた場面になっていて・・でしたが
今回は、そのあたりもさら~~となぞった・・という感じに思えました。
明石の上は、セリフで名前だけは出てきましたけど、
結局、登場もしませんでしたし・・。(ちい姫も)
他の作品でもそうですが、
「最初に観たのが親鳥になる」ことが多いので、
前に観た「あさきゆめみし」がよく思えてしまうのかも・・・なのですが・・・。
今回の「新源氏物語」、
もう1回観たらまた印象は違うのかなぁ・・・。
ともあれ、
日本モノのお芝居、
前々回の雪組公演もそうでしたけど、
時代が違って久しぶりの「平安時代」モノ、
お衣装もとっても華やか♪
幕開きは、「チョンパ」ではありませんでしたけど、
「チョンパ」もどき?で、
ほぼ全員か?という人数が舞台に板付きでスタンバイ → パッと舞台が明るくなる・・
で、客席からは歓声が(^^)
芝居では珍しい「大階段」使用のオープニングでとっても華やか♪
娘役トップの花乃さんは、
ワタクシの中では、まだ若くて幼い印象でしたので、
紫の上ではなく藤壺さんだし、
大人っぽい役はどうなんやろ??と思っておりましたけど、
セリフの言い回しがステキで似合っておられました(^^)
そしてそして、
何と言いましても、明日海りおさま。
・・・・・・・・・美しい。
めちゃくちゃ色気のある光源氏でございました。
ポスターの拡大写真をば、
どんっ とサービスしときましょう
そうそうそう、
もうこれで十分(^^) という感じ。
E子ちゃんとも、
「光源氏はちょっとやりたい放題って感じやよね」
「あの時代の恋愛って、評判とか、聞こえてくる琴の音色とか、
そんなんで勝手に想像して好きになって、
勝手に押しかけてムリヤリって感じやもんね~」
「でも、明日海さんにやったら、何されてもいいかも(^^)」
「タカラヅカ トップよければ すべてよし」(kero作)
ということですかね(^^)
あ、紹介しそびれましたが、
今回、芝居、ショーともに、開演前はフツウの緞帳でしたので画像は無し、
また、始まる前に前のほうに行って花道のセットの写真をば。
でもこの緞帳、花道のセットと妙に合ってますけど(^^)
さて、幕間休憩をはさみまして、ショー。
グランド・レヴュー「Melodia~熱く美しき旋律~」
作・演出は中村一徳先生
「正統派」っぽい雰囲気の作品を作られる先生で、
舞台での色使いは「原色」系が多い、
大人数で激しく踊る場面が多く、観ているほうは気分スッキリ(^^)、
(踊るジェンヌさんたちは体力勝負(^^; )
宝塚愛、ジェンヌさんたちに対する愛情にあふれた先生・・という印象。
開演前の様子・・・はふつうの緞帳でしたので、お写真は無し。
「原色」の色使いが多い印象の先生でしたが、
プロローグはパステルっぽいお色のお衣装。
でも、ラテンの雰囲気で、エネルギッシュな感じです(^^)
ストーリー性のある場面あり、
大人数の群舞(この先生、大人数の場面多し♪)で迫力ある場面あり、
白と黒のシックな衣装の場面あり、
中詰は赤と黒のお衣装でカッコよく、
大階段の黒エンビは「正統派」という感じの場面でカッコイイ♪
あ、「黄金郷」の場面は、花乃さんは「クレオパトラ」みたいなキンキラキンのお衣装、
他の方のお衣装もそんな感じで、セットもキンキラキン・・・という場面でしたが、
セットというか、背景の、あれは何ていうんでしょ、
守護神?みたいなのが真ん中にど~んと描かれていましたが
その顔が、「ビリケンさん」みたいな感じで、なんだか笑えました(^^;
そんなこんなで、
雰囲気の違う場面が次々と~で、楽しめまして、
あっという間の中詰、そしてフィナーレ。
ロケットは、大階段から登場されていて、
これまで数えるほどしか見たことなかったかも。
黒エンビは、今回は平澤先生の振付だったそうですが、
細かな動きもピシっと揃うとカッコいいな~と(^^)
トップコンビのデュエットダンスは、
リフトがちょっと変わった感じで、あまり見たことなかった振りでした(^^)
パレードのお衣装は黄色、オレンジ、金色・・で、
中村一徳先生っぽい(^^)
宝塚は、
芝居がおとなしい感じの内容だったり、重苦しい感じだったり・・でも、
第二部のショーで、絶対に、華やか~~~な夢の世界に浸ることができるので
あ~、今日もよかった~(^^)
という気持ちで帰ることができます。
やっぱり、
「日本モノの芝居+洋物のショー」の二本立て、サイコ~~♪
今回の花組公演を観ていて、
ワタクシ、何かしら「物足りない」感・・・。
そうでした。
ワタクシの大好きだった花組の娘役さんの華耀きらりちゃん、
前回の公演で退団されちゃったんですよね(;;)
やっぱり、舞台上に、
あの、美しく、ステキな笑顔・表情のきらりちゃんがいないのはさみしいなぁ・・(;;)
まだもう少し「きらりロス」かも・・(;;)
<おまけ画像♪>
帰り、大劇場の出口(売店なんかがあるあたり)のところに
「ベルサイユのばら 展」のポスターが(^^)
ワタクシ、まったく気づいていませんでしたが、
E子ちゃんが、
「ベルばら展のポスター、すごい~~~」というので、
通り過ぎていましたが、もう一度戻って(^^;
確かにすごい~(^^;
これだけたくさんの、
歴代の、オスカルさま、アンドレさま、フェルゼンさま、アントワネットさまが揃いますと
圧巻ですね(^^)
<本日のトレーニング>
オフ
予習を兼ねてじっくり読ませていただきました。
当時の陰陽道信仰とかよくわからないですよね。
初見で内容までじっくり堪能は難しいと思いますので、雰囲気を思う存分楽しみたいと思います!
by ポッポ (2015-10-18 11:06)
「因果応報」。
一言で申しすぎ!。
確かにあの大長編をわずかな時間に圧縮、短縮するのは
かなりムズカシイと思われます。
よくテレビの総集編とかでも、
放送されたあとで、
「あの場面が入ってない!」とか、
「あそこが一番、見たかったのに~!」など、
万人を納得させるのは至難の技でありましょう。
駅名に惚れて進学校決めたって別にいいじゃん♪。
そんなにヘンな事かしら。
きっかけは何でもいいのさ。入口がそこでもあとが大事。
出逢いはいつも偶然。恋は突然やってくる。
前触れもなくやってくる、愛してナイト。
みんながやめとけと止めるけど、
自分だけが知っているアイツのいいところに
魅かれてみる。
後に目が覚めて思う。
みんなが正しかったなぁ・・・と。
毎度のことですが・・・。
堂々と胸張って他人様にお話しあそばせ!。
当社としては、責任は一切持てんけど。
by 裏・市長 (2015-10-18 11:52)
『あさきゆめみし』、なつかしすぎます~^^。
keroyonさんとは同世代ですもんね、
あのコミック本ゆえ、『源氏物語』に関しては女子は男子より
理解度が高かったかもしれませんね。
by ハリネズミ (2015-10-18 14:31)
宝塚で源氏物語!
ピッタリすぎる演目ですね。はあ、観てみたいです。
こないだ電視書籍版の新訳を読み返していたら
日本語の美しさに圧倒されました。
by liang (2015-10-18 15:46)
なんですか、この源氏物語ポスター!
そりゃ演出しているといったって・・
どこ見ても綺麗キレイきれい、美しい・・・
私、綺麗なの見ると笑っちゃうんです(謎
by 昆野誠吾 (2015-10-18 18:00)
みなさま、ご訪問・コメント・niceをありがとうございました!
★ポッポさまへ
ネタバレを心配するような演目じゃないので、予習に使っていただき
ありがとうございました(^^)
そんなわけで、「源氏物語の内容をご存じない方」はちょっとしんどい
かな~という気がしました。宝塚をよく観ている私たちは、ジェンヌさん
の顔が分かりますから、誰が何役・・というのが分かりますけど
あまりご覧にならない方はそれもできませんもんね・・。
でも、幕開きはとっても華やかですし、雰囲気を楽しんできて
下さいませ(^^)
ぜひ感想をきかせて下さいね~(^^)
★裏・市長さまへ
テーマを一言で申しますと「因果応報」・・かと。
昨日の観劇の感想は三言になってしまいました(^^;
「銀河英雄伝説」のときも思いましたが、大長編をわずかな時間の
舞台にするのは本当に難しいと思います・・。
どこかエピソードを絞って、そこだけを・・とかのほうがいい作品に
なるかもしれないな~とか思ったりします。
>出逢いはいつも偶然。恋は突然やってくる。
・・・・・とか思いつつ、はや何年(^^; ???
確かに、最初ネコをかぶっていても、結局はボロが出ますね(^^;
最初から出しておくのがいいかもしれません(^^)
★ハリネズミさまへ
『あさきゆめみし』、なつかしいですよね~(^^)
あのコミック本のおかげで、源氏物語の内容がかなり広まった
気がします~。
そう、2000年に上演された「あさきゆめみし」、
明石の上はマンガそっくりだったんですよ~。
★liangさまへ
源氏物語はやはりタカラヅカにぴったり・・ということからか、
過去から何度か上演されたようです。
あの春日野八千代さんも演じられ、葬儀のときの遺影は
光源氏を演じられたときのお写真だったと思います。
私もまた読み返したくなりました~。
★昆野誠吾さまへ
最初に、「歌劇」誌で、ポスター写真を見ましたとき、あまりの美しさ
にため息が出ましたよ~(^^)
>私、綺麗なの見ると笑っちゃうんです(謎
昨日の「新源氏物語」のお芝居の中で、弘徽殿の女御が
光源氏と頭中将の(美しすぎる)舞姿を見て、
「美しすぎて気持ちが悪いわ」とおっしゃっているセリフが
ありましたよ(^^)
by keroyon (2015-10-18 20:40)