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読書メモ♪「ミッドナイト・バス」 [本]

先週読み終わっていた本でした。

「ミッドナイト・バス」(伊吹有喜さん)
019.JPG

初めて読む作家さんでした。

この本も、作家さんもまったく知りませんでして、
きっかけ?は、
図書館にリクエストしていた本の中に混じって届いたこと。

『私、これ、リクエストしたっけ???』

たまに、
短編集なんかで、
リクエストしたタイトルのものが、その「短編集の中に入っているから」・・ということで
本のタイトルは(リクエストしたのとは)違うものが届くときがあるみたいなんですけど、
ワタクシがリクエストしたのは短編じゃないし、
第一、作家さんが違う(^^;

どうも、間違いだったようで・・。

記憶にないものが届きましたので、
『そこまでボケたかしら・・(@@)??』 と、ギクっとしました(^^;

読もうかどうしようか、ちょっと悩みましたが、
アマゾンのレビューなんかを見てみますと、・・・・・賛否両論。

「この作家さんの作品の中でいちばんおすすめ」
というレビューもありましたので、
『これもご縁かも』と思い、読むことにしました。


感想を一言で申しますと、
「悪くはないと思いましたが、私はもひとつ共感でけへんかったかな・・」
「サイドストーリーは心温まる感じでよかった(^^) 」

・・・二言になりました。


主な登場人物のご紹介で、何となく内容が分かるかも・・ですが、

主人公:利一:
    バブル期に東京でサラリーマンだったが、仕事をやめて故郷新潟に戻り、
    地元バス会社に転職、深夜バスの運転手となる。
    故郷に戻ってしばらくして、ヨメ・姑問題から離婚。
    (・・というか、奥さんが子どもを置いて出て行った)

息子: 何か事情があり、東京での仕事を辞めて新潟の実家に戻ってきた。

娘 : 高校卒業後、地元で就職、
    ハウスシェアで一緒に暮らしている友達と、
    趣味で「アニメ」の配信?を始めて、自分たちがそのコスプレもやり、
    イベントやグッズ販売などでブレイク。

美雪: 別れた奥さん、東京で再婚、男の子の母。
     実家は新潟で、介護が必要な父親がいる。

志穂: 利一の恋人(東京で勤めていた頃のもと上司の娘)


もっとたくさん登場人物はいますが、
主なところはこの方たち・・でしょうか。


内容・テーマは、
「家族」「結婚」「介護」「仕事」「友情」「恋愛」などなど、
いろいろと考えさせられ、引き込まれていくところがあり、
「悪くない」と思ったのですが、
主人公の利一さんにも、現在の恋人の志穂さんにも、もと奥さんの美雪さんにも
イマイチ(というか、まったく)共感できず・・。

娘の彼氏の家族もヘンというか、「ちょっとイヤな感じ~」だし、
もと奥さんとそのお父さん(=もと舅)との関わりも、
「(主人公が)もと奥さんの家族が困っているのをほっておけない」と思うのは
分からないでもないですが、(=子供たちにとっては、母親であり、おじいちゃんなので)
でもちょっと理解できない感じアリ・・。
(そもそも結婚もしてないのに、離婚した相手とその家族との関わりが
 理解できるはずもなく・・ですが・・)


ただ、「本筋」のお話の合間?に、
「ミッドナイト・バス」を利用する乗客による「サイドストーリー」のようなお話が
4つ(だったかと)ほどあり、
↑ の主な登場人物とビミョウに関わって・・という感じなんですけど、
その「サイドストーリー」の内容は、
「温かい気持ちになる」、「元気が出てくる」感じの内容で、
その部分は好きでした。

でも、そのうちの1つ、
「娘」の同級生で、同じビルで働く女の子の遠距離恋愛で東京に住む彼氏、
コレはひどい男やったな~(--;
しかも、読む前に、展開というか、結果が想像できてしまって、
自分で想像しておきながら、『でもまさかそんなひどい男じゃないよね・・』
と思ったら、
その 『まさか・・』 がドンピシャ(^^;
想像どおりの展開で、ひどい男でした(--;


アマゾンのレビューで、
「この作者さんの作品は、救われる気持ちになり、
 またがんばっていこうという気持ちになります」
みたいなのがありましたが、
私の中では、今回の作品ではそれは「サイドストーリー」の部分やったかな・・と。

そう、「娘」の同居人の、アニメ制作を一緒にやっている友達2人、
彼女たちのキャラは好きです(^^)


あと、
ふだん本を読んでいて、あまり思ったことがないのですが、
この方の作品・・というか、文章、
読んでいて、その場の状況がちょっと分かりにくいことがたびたび・・。
『今のセリフは、この中の誰が言った?』 とかいう感じで・・。

プロの作家さんの文章を引き合いにするのは失礼ですが、
ふだん、ブログを書いていても、
『誰にでも分かるように書く・・って、難しい』・・とつくづく(^^)

・・・・って、それはやっぱり、作家さんに対して失礼でした m(_ _)m
私の読解力の問題ですね(^^)


そんな感じでしたので、「二度読みはせず」返却。
新しい作家さんを発掘できたことはよかったです(^^)


<本日のトレーニング>

オフ


2015-09-28 21:00  nice!(57)  コメント(5)  トラックバック(0) 

nice! 57

コメント 5

liang

いつも二言の「ひと言で感想」シリーズ、好きです(^^)
短篇のつながった連作方式って面白い作品は面白いけど
登場人物に魅力がないと引き込まれないんですよね。。。

by liang (2015-09-29 07:01) 

裏・市長

おはよう!みなさんおはよう!、
おはようございます!。

届いたというコトは、最近の図書館って
宅配とかで送ってくれるのかしら?。

で、本来入っているべき本は何だったのだろう?。
余分に一冊オマケされていたのだろうか?。

こちらの図書館も今年度から民営委託に
なったのでサービス向上してるハズ。
久々に行ってこようか・・・。

せやせや、NHKBSプレミアム
土曜ドラマ「64(ロクヨン)」全6回
10月3日(金)より 
毎週土曜(金曜深夜)午前01:15~
再放送するで。

…BS見られない環境でしたっけ?。
それで宝塚も録画してもらってたような・・・?。
ケロヨンでロクヨン!だったのでいまだに印象が強烈。

誰にでも分かるように書く・・・のはムリでっせ!。
誰にでも共感してもらうのもムリ!。
もう、最初っからみじんも考えてない!。
ついてこれるヤツだけ、アタイについてきな!。
いいかい、ブッ飛ばすよ!ってなカンジです。

でも、文章で銭取ってる人間は、
その辺は考えてくれないといけませんわね。
by 裏・市長 (2015-09-29 07:44) 

よーちゃん

日本だけでも凄い数の作家がいて、
自分が手に取るのって、その1%もないのかも。
こういうアクシデント?てもないかぎり、
出会えなかった作家さんでしょうね。
私もカタログという、モノの特長を伝える仕事してるんで、
伝えたいことを、ちゃんと伝えられてるか
いつも自問自答です。
ましてや販促用なんで、実物以上に良く見せんとあかんしー(;^_^A
by よーちゃん (2015-09-29 07:55) 

ハリネズミ

リクエストした本とは違うものが来ちゃうなんてこと、
あるんですね~(@_@;)。
それでも「これもなにかの縁」と思ってとりあえず読んでみる
keroyonさんの柔軟性に拍手です^^。

『誰にでも分かるように書く・・って、難しい』・・とつくづく(^^)
っていうのは私もよく思います。
そうするとつい、説明も長くくどくなりがちで・・・・^^;。
by ハリネズミ (2015-09-29 08:58) 

keroyon

みなさま、ご訪問・コメント・niceをありがとうございました!

★liangさまへ
 「ひと言で感想」、なるべく「ひと言」で終わらせたいのですが
 「二言」になってしまうことがしばしば(^^;
 このお話は、短編ではなかったんですけど、やっぱり登場人物に
 魅力がないと・・ですよね・・。
 二度読み・・には至りませんでした・・。
 でも、作品によっては、二度読みしたら印象が変わることもありそう
 ですよね・・。

★裏・市長さまへ
 「図書館にリクエスト」・・ですが、実は、図書館まで足を運んでは
 いなくて、2週間に一度、地元にやってくる「移動図書館」を利用して
 おります(^^; 
 バスみたいな車で、中は本棚みたいになっていますが、そこの
 本は数は限られていますから、「リクエストカード」みたいなのを
 書いて申し込むことができまして。
 混んでいたり、貸出中だったりしますと後日・・という感じのようで
 揃った分から届く感じのようです。
 中には、ウチの区からはるか離れた区の図書館のラベルが
 貼られた本が届くこともありました。
 図書館は家から少し離れていますので足を運んでおりませんが、
 最近の図書館ってかなりよくなっているように聞いたことがあります(^^)

 そんなわけで今回は、どなたかのリクエストと間違われたんでは??
 と思うのですが・・・。

 土曜ドラマ「64(ロクヨン)」情報、ありがとうございます!
 BSは見れます(^^)
 スカパーは観れないので、お友達が貸してくれたり・・です。
 「ケロヨンがロクヨン ヨンでる~」とコメントいただきましたね(^^)
 本を読みましたし、楽しみです!

 「誰にでも共感してもらう」のはムリだと思います。同感です・・。
 でも、「誰にでも分かるような文章を」は目指したいと思って
 おりますが・・、やはりムリでしょうか(^^;

★よーちゃんさまへ
 そうですよね!
 世の中にはものすごい数の本、自分が読めるのはたぶん1%も
 ないでしょうね・・。
 今回は、これもご縁かな~と思いました(^^)
 「カタログ」作りも難しいお仕事でしょうね(@@)
 私は事務用品のカタログや、通販のカタログなど、見るのが
 大好きです(^^)

★ハリネズミさまへ
 そうなんです・・。
 どなたかのリクエストされた本じゃないかと思うのですが・・・。
 アマゾンのレビューがよかったので、読んでみました(^^)
 タイトルだけ聞いたことがありますが「四十九日のレシピ」を書かれた
 作家さんのようで、できればそれも読んでみようかな~と。
 「誰にでも分かる書く・・って、難しい』・・は、以前、ハリネズミさまも
 おっしゃっておられたなぁ・・と。
 本当、難しいですよね。
 そうなんです、状況を分かりやすく・・と思うと、つい、説明が
 長く&くどくなってしまいますよね・・(--;
by keroyon (2015-09-29 22:47) 

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