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読書メモ♪「64(ロクヨン)」 [本]

この作家さんの本は2冊目でした(^^)

一昨年の冬が初めてでしたが、
E子ちゃんに貸してもらいました「半落ち」。


今回は、RUN友のM川さまが貸して下さいました
「64(ロクヨン)」(上・下) (横山秀夫さん)

001.JPG

*ちょっとネタバレかも・・・m(_ _)m

「半落ち」と同じく「刑事モノ」です。

この4月~5月にかけて、NHKでドラマ化されていた作品。
映画は来年公開されるそうですね(^^)


「ミステリー」「刑事モノ」は、
これまで、あまり読んでこなかったですし、
「殺人事件」とかがニガテなので、ドラマもあまり見てなくて・・でしたので
(今回のドラマも見ていませんでした)
お友達に貸していただいて、そういったジャンルに触れることができるのは
ありがたいことですね(^^)

なんやかんや言いまして、
ブログを始めてからは、
それまであまり読んだことがなかったジャンルや、作家さんのものを
だいぶ読むようになりましたので、
最近は、「ミステリー」も「それなりに」読んだかな・・・と言えるようになったでしょうか。


「64(=ロクヨン)」とは、
この小説の舞台、D県警が抱える未解決の誘拐殺人事件の「符号」のことで、
1989年=平成元年ですが、
昭和天皇が崩御されるまでの最初の1週間だけは「昭和64年」とみなされるそうで、
そのわずかの「昭和64年」の間に起きた事件だったので、
D県警の関係者の間で「64(=ロクヨン)」と呼ばれているのですが、
小説の舞台はそれから14年後、
この事件はあと1年で時効・・というときになって、
この事件をめぐって・・・・うにゃうにゃうにゃ、
・・・という感じのお話。


ワタクシの勝手なイメージで、
「刑事モノ」ですから、
最初っから、今回新たに起こった「事件」のことでガンガン話が進んでいくのか・・
と思いきや、
「D県警」(だけじゃなく、恐らく警察の世界では)内部の「刑事部」と「警務部」の対立、
「警察庁」「キャリア」と、「地方警察」との壁?、
「警察」と「マスコミ」の対立・・というか、壁
・・・のような内容の話が、途中まではひたすら延々と・・・という感じ。

このドラマを見てませんでしたし、
もとからあまりこのジャンルはドラマ、小説ともになじんでこなかったためか
ワタクシには ↑ という感じの内容をイメージするのが難しく、
正直、「上巻」は読むのが少々しんどかったです・・。

「下巻」に入り、少し進んでから・・ですが、
内容が一気に急展開、
テンポ、ペースが上がったように感じ、続きが気になり・・という感じに(^^)

ワタクシお得意の?
「ミステリーを読むと続きが気になり、先のほうや最後のほうのページを
 ちょっと読んでみたくなる」衝動(^^; はぐっと押さえて、最後まで(^^)


前回読みました横山さんの「半落ち」も、
警察内部の、刑事部と警務部の対立・・とか、
警察の、(警察庁どころか)県警本部と所轄の壁というか、差別意識みたいなもの とか、
報道各社のこと
・・・などにも触れられていましたので、
単に「事件」のことだけじゃなく、
そういった、各組織の人間関係が描かれているのを読むのもおもしろく。


お友達にお借りしている本ですので、
お返しする前に、現在、二度読み真っ最中でして、「下巻」の途中くらい。

二度読みしますとやっぱりよく分かります。
最初のときは少々しんどく感じた「上巻」も、ぐいぐい読めます(^^)


個人的には、

・主人公、三上さんの失踪した娘さんの扱いが、ちょっと中途半端な印象。
 読んでる途中のワタクシの勝手な想像では、
 「今回起きた事件と娘さんの疾走が絡んでいて、
  その事件の解決とともに娘さんが帰ってくる。
  そして、そのときの体験を通して親子が分かりあえるようになり、メデタシメデタシ」
 ・・・という筋書きを(勝手に)期待しておりましたもので・・(^^;

・最初から最後まで、謎の行動をしていた二渡さん、
 もっともっと大きなカギを握る人物なのかと思っていたのに
 意外とそうでもなかったように思い、拍子抜け(^^;

・・・・・といった印象はありましたが、
後半は思ってもみなかった展開で、思わず涙・・の場面も・・。

前回読みました「半落ち」のときも思いましたが、
「事件を起こす」というのは、ある意味、「追い詰められた究極の状態」かと思いますので
犯罪は許されることではないですけど、
そういった人間の心理状態?と言いますか、そういったところに「深い」ものを感じました。


ドラマを見ておけばよかったな~。
最近、BSとかで再放送をしてくれたり・・が多いので、
テレビ欄をチェックしておきます。

ドラマのキャストを見てみましたら、
主人公 三上さん・・・ピエール瀧さんとのこと。

ワタクシ、この方のドラマ等は見たことないです・・。
なので、役に合ってたのかどうかは分かりません・・。

でも、ドラマの中で、
三上さんは「ぶさいく」という設定、
娘さんが家出失踪した理由は、
美人の母親に似ず、ぶさいくの父親に似ており、
自分の顔を醜いと思い込んで引きこもりになり、その後家出・・。

カウンセリングでは、「醜形恐怖」、「身体醜形障害」と言われた・・という設定ですが、
ドラマや映画なんかでは、
俳優さん、女優さんにそんな「ぶさいく」な人はいないので、
そういう役をするのはちょっとムリがありますよね・・。

娘の役は、入山杏奈さんということで、
ワタクシ、この方もドラマ等で見たことないですが、
番組HPのお写真を拝見している限りではキレイな人。

まぁ、本の内容でも、
「自分で(醜いと)思い込んでる」だけで、
実際にはふつうの容姿、「醜い」わけではない・・とありましたが、
それでも俳優さん、女優さんはちょっときれいすぎますよね(^^;


警務部の赤間部長は平岳大さん。
ワタクシ、大河ドラマ「篤姫」の徳川慶喜役で初めて拝見しましたが、
あのときは「ちょっとイヤなヤツ」という感じで演じておられましたので、想像可能(^^)

でも、本文の「言葉づかい」などから、
「半沢直樹」のオカマっぽい金融庁検査官役だった片岡愛之助さんをイメージしました(^^)


捜査一課長 松岡さんは柴田恭平さん。
うん、イメージできます(^^)
本を読みながら、ワタクシは津田寛治さんのお顔が浮かびましたが(^^)


他は、これまであまり見てなかった・・という方が多かったですね~。

映画のキャストはけっこう知っている方たちでしたので
イメージが膨らみます(^^)



<本日のトレーニング>

・ 細切れRUNのみ 3キロ(1.5×2)

夜は整骨院にてメンテナンス


2015-07-07 23:05  nice!(64)  コメント(7)  トラックバック(0) 

nice! 64

コメント 7

liang

おっとダウンロードしてまだ読んでないので
今日はkeroさまレビューをパス。読了後に、拝読いたします(^ニ^)
by liang (2015-07-08 02:29) 

裏・市長

おはよう!みなさんおはよう!おはようございます!。
朝から今日もハイテンション!、舌好調!。
なんせ昨夜から寝ていない!。
まだ火曜日が終わっていないボクである!。

ケロヨンがロクヨンッ!、ヨンでるぅぅ~~!。

…すいません。ちょっとおとなしくします。
やってたねぇ~NHKでドラマ。
見てないけど。←高田純次風に無責任に。

そう、確かに今のドラマに出てくる人は、
ぶちゃいくは少ない。タマにこれは…と思うような方でも
「個性派」という便利なカテゴリーに分類されてる。

子供番組でもそう。
昔は男臭い、近寄ったら皮脂べったりな
オッさんがヒーローだったんだけど、
いつの間にかそういうのは絶滅した。
今は10代の中性化した脂抜き、アク抜きした
萌える方々がメインである。
燃える!頼れる!ヒーローはもうどこにもいない…。

昔はみんな「濃かった」。
登場人物のほとんどがルー大柴さんみたいだった。

NHKは再放送する番組はクドイほどやるけど、
やらないって言ったら、まったくやらないのも多い。
千葉真一さん主演のドラマも再放送待ってるけど、
全然っやらない。受信料半額ぐらいかやせ!かやせ!。

by 裏・市長 (2015-07-08 07:35) 

ハリネズミ

そういえば短いけれど昭和64年、ありましたね^^;。
私、当時受験生で共通一次を控えた身で、
当時のことはあまり記憶にないのですが
デパートのショウウィンドウの照明が落とされてたような気が。
その短い昭和64年に起こった事件だから「64」。
それがタイトルにもなってるのはカッコいいですね。
keroyonさんの読後感を読んでからこの本を読むとしたら、
私、きっと下巻から読んでしまうと思います^^。
二度読みは「ココがアソコに繋がってたのか!」
・・・・なんていう発見もあって楽しいですよね♪。
by ハリネズミ (2015-07-08 08:01) 

よーちゃん

小説が映像化される時の俳優さんって
どんぴしゃの時と、全然イメージとちゃうやん!の時と
両方あって、それはそれで楽しいです(^_^)
by よーちゃん (2015-07-08 08:10) 

ポッポ

私も読みたい本リストにある本なので薄目ちら~でした。
好きな作家が似ているとままありますよね♪
by ポッポ (2015-07-08 08:17) 

とっちまん

普段小説はあまり読まないのですが、横山秀夫さんの小説は何冊か読んだことがありました。64も読んで面白かったので、TVで放送されると知ったので、もちろん見ましたよ。TVも重厚な作りで、毎週楽しめました。確か5週で終わったと思いますが、「あ~来週から64やってないやん・・・・」って64ロスになつてしまいました。ピエール瀧さんも良かったです\(^_^)/
by とっちまん (2015-07-08 09:56) 

keroyon

みなさま、ご訪問・コメント・niceをありがとうございました!

★liangさまへ
 刑事モノはあまり読まないのですが、おもしろかったです!
 ダウンロードされてるようですので、お仕事落ち着かれましたらぜひ♪

★裏・市長さまへ
 おはようございます!。
 ゆうべは徹夜ですか・・。お疲れ様です。

 >ケロヨンがロクヨンッ!、ヨンでるぅぅ~~!。
 そう、「ロクヨン」・・・(^^; 響きが似てると思いました(^^;

 昨日も、NHKのお天気おねえさんの「○川さん」、スポーツニュース
 で「なでしこメンバー」のみなさんを拝見していて改めて思ったんです
 けど、最近、テレビに出てる方はみなさんお綺麗でいらっしゃい
 ますよね。
 女優さんはある程度当然として、アナウンサーの方もきっと「容姿」も
 選考に含まれてるやろな~と思われますのである程度当然かな・・
 ですが、最近は、お天気のおねえさんもみなさんお綺麗で
 いらっしゃいますよね。
 スポーツ界で、日本代表、世界で活躍・・という方たちもみなさん
 お綺麗。
 なでしこのみなさんも、「なりふりかまわずサッカーだけやってます」
 という感じの方はおられない感じ。

 あ、でも、男性は確かに「草食系」っぽい人が増えましたね。

 NHK、「(再放送)やらないって言ったら、まったくやらない」
 そうなんですか・・。
 「ロクヨン」をやってた時間帯のドラマ、わりと再放送されてるような
 気がしますので、期待して待っているのですが・・・(^^;

★ハリネズミさまへ
 昭和64年、私は確か、大学2年生の終わりかけ・・だったような・・。
 そう、あの頃は共通一次でしたね~~(^^; 
 「上巻」の内容、何気なく読んでいたところも、実は意味があった・・
 ということが最後まで読んで分かったり・・。
 宝塚観劇もそうですけど、2回観るとやっぱりよく分かるんですよね~。
 本も2回読むとよく分かります。
 お勉強も、やっぱり「復習が大事」だと実感です・・(^^;

★よーちゃんさまへ
 先に映像のほうを見た場合は、小説を読んでいても、その役者さんの
 お顔が浮かんだりしますが、逆のときはこっちで勝手にイメージを
 作り上げてしまっています(^^;
 そうですよね、「どんぴしゃ」の時と、「全然ちゃうやん!」の時が
 ありますね。そういうのもまた楽しいですよね(^^)

★ポッポさまへ
 ポッポさまもすでにダウンロード・・でしょうか(^^)
 読まれたら感想をお聞かせ下さい(^^)

★とっちまんさまへ
 「64」、「小説」→「ドラマ」でしたか(^^)
 「64ロス」になられたとは・・!!
 ドラマ、よかったんですね!
 私もドラマ見たくなりましたので、再放送を期待しています(^^)
 ピエール瀧さん、これまで全然見たことないですし、ぜひ見たい
 です(^^)
 来年、映画が公開されるようですが、観られましたらまた感想を
 お聞かせいただけましたらうれしいです・・(^^)
 いつもありがとうございます!
by keroyon (2015-07-09 00:00) 

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