読書メモ♪「還るべき場所」 [本]
2月に、初めて読みました笹本稜平さんの本、
「春を背負って」。
(http://genkikeroyon.blog.so-net.ne.jp/2015-02-23#more)
そのときの「読書メモ」に、
「この本の巻末に、
この出版社の他の文庫本の紹介のページに笹本さんの別の本も載っていまして、
紹介文の最後に、『故・児玉清絶賛の傑作山岳小説』とありました。
児玉清さんは読書家さんで、
読まれた本に関する文章を新聞か何かで拝見したことがありますが、
児玉さん絶賛ならそれもぜひ読んでみたいです(^^) 」
と書かせていただいたのですが、
その本というのが今回の
「還るべき場所」
感想を一言で申しますと、
『ハラハラドキドキして続きが気になる』 『よかった(;;)』
「二言」でしたね・・(^^;
読みごたえありました~。
前回、
初めて読んだ笹本作品「春を背負って」、
山の厳しい自然の中で起こる、決してなまやさしい内容じゃなかったにも関わらず、
ほのぼのとした印象のお話で、
笹本さんの文章?も、「(うまい言葉が見つかりませんが)おとなしい感じ?」
という印象だったのですが、
今回はガラっと違う雰囲気、
力強く思いましたし、
内容も、続きが気になり、どうなるのかドキドキ・・。
ワタクシ、推理小説を読むときに「やらかしてしまう」(^^;
続きが気になるので先のページをちょっと見てしまう・・を、
危うくやってしまいそうになりました(^^;
(どうなったかだけでも知りたくて(^^; なので、推理小説は読むのがニガテです(^^; )
舞台はヒマラヤ、
中心となる物語は、その中の「ブロード・ピーク」ですが、
その前の「回顧談?」として、「K2」も出てきます。
「主人公」は、
4年前に、「K2」で、山と人生のパートナーだった女性を亡くした男性で、
彼を中心に話が進んでいく「山岳小説」ではありますが、
「準主役」ともいうべき「還暦を過ぎてから山に挑んでいる企業家」に絡む内容に関しては
池井戸さんの小説に出てくるような「企業モノ」の雰囲気あり・・で
そのあたりの内容も『どうなるんやろ??』とドキドキ。
その企業家の男性秘書は、
過去に「K2」で悲劇を経験して以来、山から遠ざかっていたけれど
企業家の業務命令で再びヒマラヤに・・ということになり、
そのあたりは、主人公との「因縁」のようなものを感じさせられましたし、
主人公の父親と企業家も、仕事上でのつながりがあって・・と、
単なる「山岳小説」ではない、いろいろな内容が盛り込まれて・・のおもしろさが。
主人公が4年前にパートナーを失った件については、
「謎」が残る部分もあり、
それは、本人が亡くなっているので、
「本当のところは・・??」という疑問が残るのは仕方ないものの
最後の最後に、一応、解決というか、謎解きができた・・と思わせる場面あり・・で
そういう意味では「推理小説」っぽい一面も。
「ブロード・ピーク」登頂に挑んでいる中で、
いろいろなアクシデントが起こってきますが、
(詳細は避けますが)山に挑む者どうしの絆というか、そのあたりの内容も感動・・・(;;)
主人公の父親、準主役の還暦をすぎている企業家、
お二人とも、自分で会社を起こした人たちですが、
折々のお二人の言葉がまた深くて(;;)
今後も時おり、読み返したくなる箇所がいくつか・・。
そんなわけで、ものすごく読みごたえありました(^^)
不満・・じゃないですけど、残念だった点は、
ワタクシの「知識・勉強不足」なのですが、
「ヒマラヤ登山」といった、「本格的な登山・クライミング」の知識にくらいため
こういった登山の「方法」、「道具の名前」、「その技?の名前」などが
具体的にどんな感じでどんな動きをしているのか、読んでいるだけじゃ分からなかったこと。
せっかくだから、この機会にネット等で調べてみようかと。
あと、
途中はそんな感じで「読みごたえあり」「ドキドキ」でしたけど
最後は意外とあっさり・・というか、駆け足で終わってしまった感じで。
最後は、あっさり・・とか、
「読者の想像におまかせ」みたいに終わる本も多いですけど、
私は「きっちり描いてほしい」「白黒ハッキリして終わってほしい」タイプなので(^^;
今回の話の途中で、
「今後こうしたい」みたいなお話も出てきていますが、
それについては、もし可能なら、
百田尚樹さんの「ボックス!」みたいに、
「そのものズバリ」じゃなくて、
「あぁ、結局こうなったんやね(^^)」と分かる遠回しな表現の「エピローグ」を加えていただけたら
ワタクシ的には『言うことなし』なのですが(^^)
(「ボックス!」の終わり方は最高でした♪)
・・・・・でもきっと、
1年後に、「成し遂げて」いるやろな(^^)
・・・・・と、「想像する」のがいいのかもしれませんね(^^;
以前の「読書メモ」のときに、
「山岳小説を読んだら、山にハマってしまうのでは?」
みたいなコメントをいただきましたが、
この本は、あまりにも「本格的な」山登りのお話なので
現実離れしすぎていますし、・・・絶対にハマりません(^^;
「この本(山岳小説)、よかった~」→①「またこのテの本を読もう!」
②「私もヒマラヤに登りたい!」
受験可能年齢のときに
「宝塚歌劇を観劇して」→ ①「わ~よかった~~! また観に行きたい!」
②「わ~よかった~~! 私もこの舞台に立ちたい!」
宝塚に関しては、
観劇して感激して(オヤジギャグ(^^; )②の選択をして具体的に行動する女の子は、
「もうそれ自体が才能だ」と
演出家の先生のお一人が「歌劇」誌でおっしゃっていたことがありました。
ごくフツウの庶民のワタクシは、
↑ どちらも①ですね~(^^;
なので、山にハマることはないかと(^^;
この本、
2月に「春を背負って」を読みましたあとに
○ックオフに行きましたときに見つけたので購入。
かなりの分厚さにちょっとびっくり(^^)
ウチにあります本で、
「分厚さ」ダントツ1位は
東野圭吾さん「白夜行」
3.3センチ(^^;
「白夜行」がウチにくるまで1位だったのは、
大学の頃からずっと読んでる「ジェイン・エア」
2.7センチ
今回、これに匹敵するのでは・・と思いましたけど、
そこまではいかず
2.3センチでした。
この日、
他にも欲しかった本を見つけ、
これを含めて5冊仕入れてきましたが、
ま~、どれもこれも分厚い本ばかりで(^^;
(欲しかった本ではありましたが、分厚さまでは知らなかったので(^^; )
帰りの「夜逃げリュック」が一気に重たくなったのでした(^^;
<本日のトレーニング>
・ ジョグ10キロ
・ エクササイズ(腕)
推理小説の先が気になって、
読んでるところより先の頁をチラリ・・・・keroyonさんらしい^^。
私もkeroyonさんと負けず劣らずのイラチですけど、
それはまだしたことがありませーん。
気になる分、読むのが速くなって、時間も忘れて先へ先へと
読み進む感じかな。
結末に関しては余韻を残す感じではなく、私も
「『きっちり描いてほしい』『白黒ハッキリして終わってほしい』タイプ」。
そのほうが断然スッキリしますし^^。
宝塚歌劇を見てのその後の反応では、
「私もこの舞台に立ちたい!」という反応を示した人を身近に
見たことがありますよ。
通学に使う阪急電車の中の宝塚歌劇の中吊り広告をよく
失敬していたその彼女、
高校に上がる際に宝塚音楽学校を受験するといって退学。
中高一貫の学校でしたので、
そういう人は稀で退学だけでもビックリなのに、
進学希望先が宝塚音楽学校と聞いて2度ビックリ!
結果はもちろん・・・・と余韻を残しておきましょう^m^。
by ハリネズミ (2015-04-16 07:12)
発表!ケロヨン家所蔵文庫、ブ厚さランキング!。
相変わらず芸の細かさに見た途端、感動したわ。
比較のために、「定規をあてている」!。
思い付きそうで常人にはなかなか行動できない行動。
これはやはり、変人の変人たるところ。
(一応、お誉めしてます)。マネしよっと。
このブ厚さに勝つためにはもうコロコロコミックでも
持って来るしかない。あ、でもこっちは文庫だから、
2.000ページぐらいのコロコロ探さなくては…。
ウチの近所にブックラオフ大和高田店っつーのが、
あるんですが、最近業績が悪いのか
全体的に値付けが高くときめきがない。
定価3.800円のデーブイデー、3.200円とかいらんわ!。
昔は本との出逢いが!、ワクワク感があったのに。
夢よもう一度、アタックチャァァ~ンス!。
by 裏・市長 (2015-04-16 07:50)
ぶっとい本は、読む前にひるんでしまう弱気な私(; ̄O ̄)
by よーちゃん (2015-04-16 07:54)
分厚いとひるみますよね。
今のところ読みたいのに腰が引けているのが、「ソロモンの偽証」です。第1部~第3部それぞれ上下巻って...。
ひるむ理由は、厚みに圧倒されるというのもありますが、読みはじめたら最後で他のことをなにもせずに没頭することが怖いです。
かつて、同じく宮部せんせいの模倣犯文庫全5巻を昼夜を問わず読み続けたことがあり、その間とその後の生活に大いに支障をきたしました。
by ポッポ (2015-04-16 12:53)
「春を背負って」読みました♪
私も①「山ってステキ。でも読書で満足」派です。
分厚い本だと持ち歩きも難儀しそうですねー。
でも上下分かれてるよりまとまってほうが嬉しいです。
「ジェイン・エア」大学から読んでるわりにはきれいに保存されてますね。
私は基本、お風呂で読むのでふにゃふにゃのボロボロ……(~_~;)
by liang (2015-04-16 15:34)
この本も読みましたよ。
山なんて登ったことが無い時から山岳小説は好きでした。
道具も良くわからないまま・・・
そして有名なクライマーも知っていました。
今、低山を登っていますが、まだ5年くらい?
山とランニングはリンクするところがあります。
いつか、やってみるとはまるような気がします。
by majyo (2015-04-16 19:18)
みなさま、ご訪問・コメント・niceをありがとうございました!
★ハリネズミさまへ
以前、とある推理小説を、当時の職場で回し読みしていたことが
ありまして、ニガテだけど私も読んだんです。
その本は、伏線となる話が3つほど?並行して進んでいて、
「章」が変わるとガラっと別の話になって・・という感じ。
で、その変わり目が、また「いいところ」で終わって、続きは
かなりあとの章で・・という感じの物語の進め方で。
で、私、その「いいところ」で終わった先が気になり、
続きの章を探し出し、続きをとりあえず先に読み(^^; 、またさっきの
ところに戻ってそこから読み進め、じゃあ、先に読んだ「続き」が
出てきて「あれ(^^;?」みたいな(^^;
私、イラチですから、推理小説読むのむいてないわ~とそのとき
思いました。
でも今回は耐えました!
この人たちは生きて帰れるのか、それだけでも知りたい!!という
衝動に駆られましたが・・。
ハリネズミさまは阪急沿線の学校に通っておられたとのことでした
ので、やはり、「宝塚の舞台に立ちたい!」と言って、目指された
同級生がおられましたか。
私の小学校の同級生にはタカラジェンヌさんがいたんです。
私が観はじめる前に退団されたんですけど・・。
ナマで彼女の舞台姿を観たかったです~~。
10年ちょっと前の小学校の同窓会に来てくれていましたけど、
やっぱりちょっと「格が違う」美しさでした~。
(お肌の質が・・)
★裏・市長さまへ
所蔵文庫、「ブ厚さランキング」1位、2位の本の画像は、
だいぶ前にアップした写真の使い回しですが(^^;
今回のはかなり分厚くて、2位に食い込むか・・と思ったんですが
やはり長年1位をキープしていたというプライド?か、そこまでは
いきませんでした~(^^;
「定規をあてている」のは、変人の行動なんでしょうか(^^;
でも、お誉めいただきありがとうございます(^^)
コロコロコミック、分厚そうですね(^^;でも
ブックラオフ、確かにあまり安くない気がします~。
今回買った5冊のうちの2冊、「上・下」セットの文庫で、
ベストセラー?、人気のある本だからか、けっこういいお値段でした。
最近、文庫本でも、もとのお値段も高くなってきていてびっくり
しますが・・。学生の頃は、文庫本って、定価でも300円くらいで
買えるイメージでしたのに・・。
定価3.800円のDVDが3.200円・・なら、新しいのを買うほうが
安心な気がしますね(--;
★よーちゃんさまへ
そうなんですね(^^;
分厚い本は、「読みごたえありそう~~(^^)」とワクワクしますが
持ち歩きが重くなるのがたまにきず(^^;
★ポッポさまへ
分厚いのは読みごたえありそう~~(^^)と、うれしくなるのですが
6巻ともなるとさすがにちょっと長いですよね・・(^^;
でも「ソロモン・・」はレビューの評判などはいいですね。
おもしろそうです。
「模倣犯」!! 当時の職場のリーダー格の人が皆に勧めていて
回し読みしました。借りて読むのは何だか落ち着かず・・もあり
ましたが、やめられなくなって睡眠時間削って読みました(^^;
宮部さんの本は危険ですよね・・。
★liangさまへ
分厚い本は読みごたえがあって好きなのですが、持ち歩くのに
重いのがたまにきずです・・(^^;
同じく、上下に分かれているよりもまとまっているほうが好きです。
「ジェイン・エア」、ふつうに本屋さんで買いましたが、もとから
カバーが少し傷んでいました(><) 長く持っているので背表紙
なんかはかなり日焼けしてますよ~。
★majyoさまへ
やはり読まれていましたか(^^)
私もこの作家さんではないですが、あと何冊かはヒマラヤ登山の
本を読みました。道具や技術的なことは結局分からないまま
読んでいました(^^;
山は好きです(^^) 夏のトレーニングに登る程度なのですが・・。
いい季節になってきましたので、山も登りたいです(^^)
by keroyon (2015-04-16 22:18)
長編がいいです。
上下でもOKです。短編は、すぐ終わり,
むつかしい?かな。
春を背負っては読んでません。
by prin4795 (2015-04-16 22:33)
★prin4795さまへ
私も長編が好きです。読みごたえがあります~。
短編は物足りなく思えてしまいます・・。
「春を背負って」は、連鎖短編・・になるかと思います。
by keroyon (2015-04-17 22:29)