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さじ加減 [ランニングの話題]

先週金曜日、
日経新聞のスポーツ面に、隔週金曜日連載の
サッカーの三浦カズ選手の「サッカー人として」、
ワタクシ、愛読しておりますが、それの掲載日でした。

「休んでいる場合じゃない」というタイトルで、
キャンプを過ごしておられるカズ選手の「思うところ」などが書かれておりました。

キャンプ中は、
シーズン中よりも、練習の量も質も高まるそうで、
「この時期は選手が故障へと追い込まれるときでもあるね。」
とのこと。

その上で、
「体が壊れそうだからとすぐ休むと、大切な練習量が減る。
 とはいえ無理すればケガを引きずり1年を過ごすことになる。
 しんどさを乗り越える勇気と、休む勇気。
 見極めが難しい。」
と。

カズ選手のような方でもやはりそうなのですね・・。

カズ選手はじめ、サッカー、野球、その他のスポーツで、
40歳を超えてもなお活躍中のトップ選手の方々は、
その「見極め」「さじ加減」を、日々考えながらやっておられるのでしょうね。


ワタクシも今回、年明けに故障してしまい、
いろいろ考える機会になりました。


ワタクシ、
練習メニューは、大会から逆算していって作っています。

そうやって「決めたメニューをこなせなかった」というのはどうも気持ちが悪く、
逆に、
「決めたメニューを全部やり切った」というのは、
大会にのぞむにあたっての自信になりますし、
苦しい局面での支えになったりします。

でも、「全部こなすこと」だけにとらわれていたらアカンなぁと
今回つくづく思いました。

以前、
日経新聞の「マラソンの特集(=月に1回くらい?掲載されてる?)」で、
ワタクシと同い年のプロトレイルランナーの鏑木さんのことが取り上げられた
ことがありました。

鏑木さんも、その記事の中で、
「常に追い込むのをやめた。休むときは完全に休む。
 ただし、規則のように縛りはしない。その日の自分の感覚で決める。
 今日は走りたくないと感じたら走らない。」
「年をとってからは、(練習を)途中でやめるのもありだと思った。
 決めたことはやりきらないとレースでもあきらめてしまうと言う人もいるけれど、
 走りたくないときの練習は何の上積みにもならない。
 僕は計画通りに練習をこなせなくてもくよくよしない。」

というようなことをおっしゃっていました。

年々、トシをとっているんですから、
そういう考え方、臨機応変なところ・・が大事になってくるのかな・・と
最近考えます。


脚が重く疲れた状態で練習にむかうこと とか、
めちゃくちゃ寒い日や雨の日に走りに出ようとすること なども
勇気がいることではありますが、
体の声をきいて、決まったメニューがあるけど途中でやめる、はじめから休むことは
ある意味、ランナーにとっては、もっと勇気がいるような・・。


「走る目的」は人それぞれなので、
特に目指す大会とかはなくて、「練習すること」じたいが目的の人なら
「決めたメニューをとにかくやること」をやっていけばいいのかも・・ですが、
大会目指して・・の場合は、
組んでるメニューはそのためのものなので、
「メニューをいくらこなせても、当日しっかり走れなかったら意味がない」かな・・と。

組んでる日々のメニューは、「なんのため」かをちゃんと考えて、
「臨機応変」に変更していくことも大事・・と、
カズ選手や鏑木さんの記事、今回の自分のケガで思った次第。

「臨機応変にやってる」のか、「怠けてる・サボってる・自分に負けてる」のか、
そこのところの見極め、さじ加減が・・ですが、
マラソンにしろ、仕事にしろ、家のことにしろ、
サボっても、結局あとで自分にかえってくることは分かっているので
わざとサボることはないかな・・という気がしますし(^^)

「気が乗らない」というのは、サボッっているのではなく、
体や気持ちのどこかに疲れ・不調を感じているのかな・・という気がします。

今のところ、「気が乗らない」という日はほとんどないので、
なおさら、「思い切って休む」ということが難しいわけなんですが・・。


まぁ、カズ選手と違い、ワタクシの場合はしょせん「趣味」(^^; 、
あまりかたく考えすぎず、「マラソンを楽しむ」気持ちを持ち続けることが大事なのかも(^^)
まだ当面、タイムも狙っていきたいですが、
まずは「楽しむ気持ち」を大切に、これからも走っていきたいなと思います。


余談ですが、
カズ選手の↑の連載、
だいぶ前に掲載された分までですが、本になっています。
(そのあとの連載分も本になってるのかどうかはワタクシは知りません・・)
110227_1542~01.jpg

ワタクシ、新聞の広告欄で見て、「よさそう♪」と思って購入。
読み始めますと、「あれ?どっかで読んだことあるような・・」

「解説」をよくよく見ますと、「日経新聞の連載をまとめたもの」って(^^;

ア~ホ~や(--;
よく見てから買いなさい・・でした(^^;
(この本は、ブログを始めた頃に「読書メモ」を書いた本です(^^) )


<本日のトレーニング>

オフ

メンテナンスへ


2014-02-18 22:42  nice!(38)  コメント(6)  トラックバック(0) 

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コメント 6

ポッポ

話題のスキージャンプ葛西選手のようにカズ選手もレジェンドですよね。
その一方で、ピークを過ぎたかな?という選手にたいして「まだやるの?」という目を向ける傾向にはすごく腹が立ちます。
カズ選手も葛西選手もそんな冷たい目を乗り越えて今があると思うとすごく頭が下がります。
by ポッポ (2014-02-19 00:31) 

ハリネズミ

「さじ加減」、何事においても重要ですね。
追い込むだけ追い込んで、不本意な結末になるのは
お粗末の極みですし^^;。
「臨機応変」と「サボり」、練習をしないという事実はいっしょでも
その裏付けとなる心理は真逆ですものね。
だからこそ、「さじ加減」を身につけるのはむずかしい。
齢を重ねて、後払いの「ツケ」のしんどさも身を持って
学習してますものね^^;。
でも、keroyonさんがおっしゃるように、
「なんのためのものか」という目的意識をクリアにすれば、
自然と「さじ加減」も体得できるような気が私もします。
そして「楽しむ気持ち」を大切にっていうビジョンがあれば、
末永くマラソンを中心に据えた暮らしを続けていけそうですね^^。
by ハリネズミ (2014-02-19 06:44) 

よーちゃん

本当に身体が疲れてるのか、単にサボりたいだけか、
判断難しいときありますねー。
私の場合、圧倒的に後者やけど(; ̄ェ ̄)
by よーちゃん (2014-02-19 06:55) 

昆野誠吾

トシと共にバランスって大事だなぁと
色々なシーンで感じるようになりました。
仕事・健康・人付き合い・遊び、何にしても。
さじ加減と意味はほとんど同じですね^^
by 昆野誠吾 (2014-02-19 21:40) 

たっくる

「気が乗らない」という日はほとんどないのですか??
私の場合は
「気が乗らない」という日がほとんどです。。泣

マラソンの場合、月間距離を気にしたり
レース○週間前だからこのメニューをしないと、いい状態でレースに挑めないとか考えてしまうのでどこかで無理をしてしまうのでしょうかね?

もしかすると、
頑張らなさすぎ・・くらいのメニューを組んで質を上げていく方が
故障なく力をつけていけるのかも知れませんね

ついつい一生懸命やらないと不安になりますが
体をいたわりながらトレーニングしていく必要があるのかも知れません

名古屋まであと2週間と少しですが
更なるタイムの短縮より、怪我なく出場の方にウエイトをおき
メンテナンスに行く機会を増やして今のベストの状態でレースに挑んではと思います。

私は腰が本調子でなく、今年はタイムの短縮は難しそうです。

by たっくる (2014-02-19 22:30) 

keroyon

みなさま、ご訪問・コメント・niceをありがとうございました!

★ポッポさまへ
 最近は特に、ネットのコメントなどで、いろいろな評価が飛び交い
 ますもんね・・。
 「まだやるの?」的な意見も出たりすると悲しくなります・・。
 たしかイチロー選手は、「この(キツイ)トレーニングをもうできないと
 思ったときが引退」と言っておられると聞いたことがありますが、
 そのように、体力的な限界と戦いながら、さらに、世間の風評?とも
 戦わないといけないので大変だと思います・・。
 でもカズ選手の文章を拝見していますと、そんなのに負けない
 図太さもお持ちのようで、さすが~と思います(^^)

★ハリネズミさまへ
 本当、「さじ加減」、重要ですよね・・。
 「過ぎたるは・・」になってしまって、不本意な思いをするのも
 自分ですし・・。
 でも他の国際女子マラソンに出ておられる女性ランナーさんが
 言うてはりましたが、レベルの高い大会に出るためには、
 故障覚悟で厳しい練習をしていかないと・・と。
 鍼の先生も、「質の高い練習をしてたらどうしても故障はついて
 くる」って言っていただきましたが、私の場合は、練習メニューは
 自分で決めていますから、誰のせいにもできませんし、今回は
 大会前に故障してしまいましたが、それも自分で仕方ないと
 納得できたのが救いかなと。
 今後、年々トシをとるにつれ、目標も変化していくでしょうし、
 「なんのためのものか」を考えながら、がんばって追い込む練習を
 しつつも、心身ともに疲れのない状態を保てるように考えて
 いかないと・・と思いました。

★よーちゃんさまへ
 なかなか判断は難しいですよね・・。
 私は、女性はどうしても体調的に厳しい日もありますから、
 「練習はできるときにやっておきたい」という気持ちが常に強く、
 日々、あまり疲れを感じて走りたくない・・というふうに思わない
 もので、今回は先に脚が悲鳴をあげた感じになってしまいました。
 今後はもっと、体の声をきいてあげないといけないな~と思い
 ました。

★昆野誠吾さまへ
 あ~、同感です・・。
 私はそういう意味で、年々図太くなり、マイペースになってきました(^^;
 「仕事」や「地域で果たさないといけない義務」は仕方ないですが
 それ以外のプライベートに関しては、「気が進まないことはやらない」
 「気が進まないものに参加して疲れて帰ってくるよりも、さみしくても
 一人で過ごすほうがいい」と思うようになりました(^^;
 時間、人付き合いも「断捨離」という感じでしょうか・・。

★たっくるさまへ
 う~ん、男性と女性の違いかも・・という気もしますが・・。
 女性の場合は、体調的に厳しい日もありますので、それに加えて
 「気が乗らない」なんて言うてたら、しっかり練習できる日がなくなって
 しまいます。体調悪くない日にしっかり走らないなんてもったいない
 と思ってしまうので、「気が乗らない」とか思う日があまりない・・
 と言いますか・・。
 「走行距離」に関しては、私はもとからあまり重視してません。
 月に400も500も走れないかわりにポイント練習の頻度を
 増やすことで補おうと思ってきましたが、今後はそこも考えて
 いかねば・・と思っているところです。
 名古屋までは、とにかく痛みを再発させないように・・と思って
 いますので、スピード練習は封印します。
 どこまでもっていけるか分かりませんが、「楽しみ」に思える
 ようになってきました(^^)
 腰、お大事になさってください。
by keroyon (2014-02-19 23:22) 

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