読書メモ♪「半落ち」 [本]
これも、E子ちゃんに貸してもらいました(^^)
「半落ち」(横山秀夫さん)
最近まで、
「ミステリー」「刑事モノ」はあまり読んでこなかったので
これも、自分にとってはおもしろく、新鮮でした。
↑のジャンルは、
小説だけじゃなく、ドラマ(や映画)もほとんど見ませんでしたが、
今回、読んでみて、
「罪を犯す」というのは、
ある意味、「人間にとって究極の状態」?かと思いますので
そういう内容を扱ったもの・・というのは、
けっこう奥が深いかも・・と改めて思った次第。
本は10年ほど前の作品で、映画化もされたんですよね。
映画は観ていませんが、タイトルは聞いたことありました。
映画は、
おそらくふつうに?、順を追ってお話が進んでいくんやろうな・・と想像するのですが、
この本の「進め方」?、ワタクシは好きです(^^)
「進め方」と言いましても、ふつうに順を追って進んでいくのですが、
スポットライトがあたる人物が次々に入れ替わっていき、
その人物から見た・・という感じで進んでいく・・という「進め方」で、
けっこう好きです(^^)
主人公は、
警察官で、アルツハイマーの奥様に「この状態が辛いから殺してほしい」と頼まれて
自分の妻を殺してしまった男性。
その男性は、
妻を殺してから自首するまで、2日間の空白があり、
その空白については話そうとしない。
妻を殺したいきさつ~自首するまでのことを明らかにしていく過程・・
というのがこの本の大筋。
それを、
自首するところから始まり、
スポットライトが当たる以下の人物
「警察官」
→「検察官」
→「事件を追ってる新聞記者」
→「弁護士」
→「裁判官」
→「刑務官」
から見た形でお話が進んでいきます。
それぞれの登場人物の過去なども描かれていておもしろかったですし、
それぞれの組織の事情?
警察の、刑事部と警務部の対立? とか、
警察の、県警本部と所轄の壁というか、差別意識みたいなもの とか、
検察と警察のそれぞれの立場 とか、
報道各社のそれぞれ競合他社との関係や、警察や検察との関係、
社内の生え抜きと中途入社者のそれぞれの立場 とか、
裁判官の上下関係 とか、
刑務所内のルール とか、
そういうのもおもしろかったです。
(どこもいろいろあるのね・・という感じ・・。)
「自首するまでの空白の2日間」を明らかにしていくお話ですので
それは最後まで分からなくって、
でも、それをず~~っとひっぱられてるので、
『いったい何があったん???』『何を隠してるの??』
と、気になって(^^;
何度も、
すっとばして最後のほうを先に見ようか・・という衝動にかられましたが
耐えました・・(^^;
(以前は、「続きが気になる」に耐えられず、間をすっとばして先を見てしまったり・・
とかしていたので、「私はミステリーを読むのはむいてない(^^;」って
思っていたんです。)
空白の2日間のこと、
ほんまに最後に明らかにしてもらえたんですけど
(もしかしたら、分からんまま話が終わるんちゃうか・・という気もしたりしてて(^^; )
まったく想像もしていない内容で、
ワタクシは泣けました・・(;;)
また危うく、電車で泣いてしまうところでした・・(^^;
これはきっと、映画も泣けたでしょうね・・・。
そう、
映画のキャストを知りたくて、ネットで調べていましたら、
この小説、
直木賞候補だったけど、「致命的な欠陥がある」とかいう指摘で落選し、
そのことで議論も巻き起こったのだそうですね・・。
その詳細までは調べていませんが、
何か「ありえない設定だった」とかいうことなんですかね。
その道に詳しいわけでもないので、読んでて分かりませんでした(^^;
もともと小説って、多少は「ありえない」という面はあるもんやと思っていますしね・・。
映画のキャストは、「なるほど~」と思いました(^^)
<本日のトレーニング>
ジムにて
・ 筋トレ(脚、腕、腹筋)
・ ジョグ10キロ
私も半落ち読みました。
そして、やっぱり「議論」についてもネットで調べ、林さんがちょっとキライになったクチです。
ミステリーって、トリックや死因の謎解きだと古いものなら「形状記憶合金」とか「トリカブト」とかが出てきたりしてガックリすることがあるんですけど、心情を追うものだと古さとか感じずにグイグイくるんですよね。
by ポッポ (2013-12-18 23:34)
そうそう、私もその当時、「林真理子っていじわる~」と思った記憶が。
映画は見てないけど寺尾聰さんはぴったりな印象です。
by liang (2013-12-19 06:25)
ミステリー、気になる結末を先に読むっていう読み方、
とてもkeroyonさんらしさを感じます^^。
「イラチ」ですね?
焦らされるの、好きじゃないですね??
複雑に入り組んだミステリーって最後まで読み切った後に
もう一度、「ふむふむ、ここが伏線だったわけね」と検証を兼ねて
読み返すことも多いので、
先に結末を読んでおいて小説の構成の観賞に重点を置いた
読み方もありかなぁって思いました^^。
by ハリネズミ (2013-12-19 06:40)
ずっと気になっている本です。
でも、内容難しそうですね(^-^)
by koume (2013-12-19 08:09)
ドラマも映画もあったのですね
ほんのタイトルはどこかで・・聞いたことあったのですが
先延ばしの・・結末
ワタシも 気になってしょうがなくって
最後の方から 読んでしまいそう・・・^^
by はるゆうなお (2013-12-19 15:40)
こんばんは★
ミステリー、私はけっこう読みますよ。
人から借りると、自分では選ばないものに出会えるから面白いですよね♪
この本、私も今度読んでみようかなぁ~。
by ともやん (2013-12-19 17:18)
全然関係無いかもしれませんが、
罪と悪って違うものだと思っています。
立場によっては白も黒になる。
よく○○の前にこの子の父親だ!とか
○○の前に一人の人間なんだ!みたいな。
○○って社会的地位だったり職業だったり。
つきつめていけば自己の生命を保存し
子孫を残したいと思うイチ生命体という
立場が社会ルールを破るきっかけになったり。
なので警察官・裁判官・検察官・弁護士・刑務官など
社会ルールを扱う職業は葛藤も一般人より
はるかに多いんでしょうね。ミステリーです^^
by 昆野誠吾 (2013-12-19 18:11)
みなさま、ご訪問・コメント・niceをありがとうございました!
★ポッポさまへ
「半落ち」、読まれたんですね!
直木賞は逃がし「議論」も起こったようでしたけど、「読者」からは
支持されて、ベストセラーになったようですから、
私は今回初めて・・でしたけど、けっこうみなさん、読まれたり、
映画を観られたりしているんでしょうね(^^)
ミステリー、心情を追うものはグイグイきますね!同感です(^^)
★liangさまへ
「議論」になった点、小説って、ある程度は「現実にはありえない」
っていう内容だと思うんですけど、内容について関係機関に確認
されたり、その結果「ありえなさすぎ」なものはダメとなったりする
んですね。
「この物語はフィクションで・・」とかの但し書きをしててもダメ
なんでしょうか。いろいろ難しいんですね・・。
寺尾聰さん、本当、ぴったりな印象ですね(^^)
★ハリネズミさまへ
ミステリー、以前、別の話が並行して進んでて・・という感じの本で、
その1つ1つの話が「いいところ」でいったん切れて章が変わり、
別の話に・・という進め方の本を読んでいたとき、その「いったん
切れた」内容の続きが気になり(^^; その続きを探して先に読み・・
とかしてしまって、あとでそのページが出てきたときに
「あれ?ここの話、知ってるけど」(=当然です!)というようなことに
なり(^^; 私にはミステリーはむいてないな・・と。
今回は、「並行して進む別の話」はなかったので、「結末を見たい」
という衝動はどうにかガマンできました(^^)
そう、「イラチ」ですよね(^^)
中途半端な状態でほっとかれるとか、ハッキリしないのは好きじゃ
ないです(^^;
ミステリー、先日E子ちゃんにお借りした東野圭吾さんのは、
いったん読んでから(ちゃんと順を追って)、もう一度読みました
ときにハリネズミさまおっしゃるように、「ふむふむ、ここが伏線
だったわけね」とか思いながら読み、おもしろかったですので、
もしも時間がないときに1回だけ読むとしましたら、
先に結末を読んでおいて・・もアリやなぁ・・ですね。なるほど~~!
★koumeさまへ
私は映画の題名で知ったくらいでしたが、ベストセラーになったそう
ですね(^^)
読みやすかったですよ~。
★はるゆうなおさまへ
そうなんです~。
先が気になって、ついつい見たくなってしまって・・。
今回はガマンしました(^^)
★ともやんさまへ
こんばんは~。
そうなんです!人に貸してもらったり、ブログで紹介されていたり
した本って、自分では選ばないものに出会えておもしろいですね!
ミステリーは、おかげで何冊か読めました(^^)
★昆野誠吾さまへ
なるほど・・・。 深いですね・・。
この本に出てきた、警察官・裁判官・検察官・弁護士・刑務官など
は、わりと「メンツ」にこだわってる面が強かったような・・。
正義の味方のはずなのに、メンツのために裏で調整したり・・
など、そういうところもおもしろかったです。
by keroyon (2013-12-20 00:16)
ドラマは観ました。
小説は読んでないです。
横山秀夫さんの短編は読みましたよ。
登場人物それぞれの立場で描かれているっていうのは湊
かなえさんの小説みたいですね。
by little_snow (2013-12-22 11:25)
★little_snowさまへ
湊かなえさんの本、まだ読んだことがないんです。
「告白」とか有名ですよね。
以前、別の本でもこういう描かれ方のを読みました。
おもしろいですよね。
横山秀夫さん、映画のタイトルを聞くと「あ、この作品も」
と思うことが多いです。よく映画化されているんですね。
by keroyon (2013-12-22 17:24)