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あっという間に読めました♪「対岸の彼女」 [本]

角田光代さんの本は、少し前に読みました「八日目の蝉」に続き2冊目。

今回はこちらを・・。

2011_11280001.JPG
「対岸の彼女」

感想を一言で言えば、「ステキな作品やったなぁ」。
ワタクシはこういう感じのお話、好きです。

主要な登場人物である2人の女性、
小夜子(35歳 専業主婦、夫と子どもの3人暮らし、葵の会社に就職する)
葵   (35歳 独身、大学卒業と同時に旅行事務所を設立し、
              軌道にのったところで有限会社を立ち上げた女社長)


このお話、「現在のこと」と、「葵の高校時代のこと」が、
「章」ごとに交互に書かれていて、
最初は、小夜子が主人公・・と思って読んでおりましたが、
「現在」の部分は小夜子目線、「高校時代のこと」は葵目線・・って感じかなと。
(以前は、「章ごとに話が飛ぶ」タイプの本は、
先に、「さっきの続き」を探したり(^^; なんかしてましたけど、
最近は、ちゃんとガマンして?順番どおりに読んでます(^^) ←当たり前か・・)


どちらかと言えば「重い」感じの内容ですけど、
『あ~~、なんか、分かる・・・』
というところがけっこうありまして、読むのが辛くなるような内容ではなかったです。
読みながら、ど~~ん・・と気分が沈んでしまうことはなく
(読み手の状況とか、年齢にもよるのかも・・)
ラストは、「前向きにやっていけそう」な、希望のあるような終わり方。

『なんか、分かる・・』というのは、
人間関係や人との関わり方に悩む・・といった場面など・・ですけど・・。

小夜子が、自分の娘になかなか友達ができない(公園でも保育園でも)ことに悩んでいることを
葵と語っているときの、葵のことば
「一人でいるのがこわくなるようなたくさんの友達よりも、
一人でいてもこわくないと思わせてくれる何かと出会うことのほうが、
うんと大事な気が今になってするんだよね」
が、ワタクシはすごく印象に残りました。

葵の高校時代の、ナナコと葵の友達関係もすごくステキです。
二人は、残念ながら、いろいろあって離れ離れになってしまい、
大人になってからも再会はできてないんですけど、
葵にとって、ナナコとのことは大事な思い出だと思うし、今でも大事に思っていると思いました。

けど、ここに出てくる内容、
会社での出来事、
従業員どうしでのグチ、
ママ友さんどうしの会話(は、ワタクシは実際は経験ないですが)、
主婦と独身女性といった立場が違う者どうしでの気持ちの違い、
・・などなど、
すごくリアルに描かれているような気がするのですが・・。
女性作家ならでは・・でしょうか。

角田さんの本、また他にも読んでみたいと思いました。

「読書」に関しましては、
おかげさまで、
「今年の目標」の1つ、
「本を月2冊読む(新しい本に挑戦)」は、
12月を待たずして(もっと前に)、クリアできました♪(プラス10冊の「貯金」中です・・。)
まぁ、本の厚さにもよりますから、単に「○冊」というのもどうかと思うのですが・・。

今のところ、「月3冊」はちょっとしんどい感じでしょうか。


<本日のトレーニング>
オフ


2011-11-28 19:06  nice!(11)  コメント(5)  トラックバック(0) 

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by お名前(必須) (2011-11-28 22:12) 

ぴょん吉

この作品は、私がずっと感じていたこと、
そのもののような感じでとても印象に残ってます。
会社では愚痴の聞き役になることが多く、
上司や同僚、対立するグループ、
仲が良さそうで実は…という女性たち。
聞いた話を人に言えないのがつらいとこです。
男も女も関係なく、みんな苦しんでるみたいですね。
by ぴょん吉 (2011-11-28 22:54) 

JUN

対岸の彼女、道徳の副読本になりそうな内容なんですね。
やはりこういう心の糧になるような本読まなきゃですね(ノ∀`)ペチョ
by JUN (2011-11-29 06:53) 

keroyon

ぴょん吉さま、コメントいつもありがとうございます!
以前、ぴょん吉さまにコメントいただいていましたし、
読むのを楽しみにしていました(^^)
共感できる部分が多くて、安心?というか、うまく言えませんが・・。
ぴょん吉さまは、会社では聞き役ですか・・。
話しやすいけど、口は堅そうですから、安心して話ができるんでしょうね。
ストレスためないようにしてくださいねm(_ _)m
・・・と言いつつ、私も、3時間走のときはいっぱい聞いていただいてますね(^^;
by keroyon (2011-11-29 21:19) 

keroyon

JUNさま、コメント&niceをいつもありがとうございます!
「道徳の副読本」になるかどうかは分かりかねますが・・(^^;
私は、読んでよかったなぁと思える内容でした。
女性むき・・かな・・という気もしますが、どうでしょうか。
by keroyon (2011-11-29 21:22) 

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